“モヒカンファイター”が入れ替わる? インテルとバルサがナインゴランとビダルの電撃トレード画策か

2019年06月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

コンテがビダルとの再タッグを希望?

互いにタフさが売りのビダル(左)とナインゴラン(右)。もしも、トレードが実現したら大きな話題となりそうだ。 (C) Getty Images

 元ベルギー代表MFのラジャ・ナインゴランは昨夏にルチアーノ・スパレッティ前監督に望まれてローマからインテルに移籍した。だが、そのスパレッティが去り、アントニオ・コンテ体制となったことで、去就が取りざたされている。

 6月24日、イタリア・メディア『Sport Mediaset』はナインゴランとバルセロナのアルトゥーロ・ビダルのトレードをインテルが検討していると報じた。

 シーズンを通じて、度々負傷で戦列を離脱し、ピッチの外では規律問題で内部処分を科されるなど、ナインゴランのインテルでの1年目は、順風満帆とはいかなかった。サポーターからの信頼もローマ時代のように得られず、コンテ新監督の構想外との声が絶えない状況だ。

 一方で、ビダルはコンテとユベントス時代に黄金期の礎をともに築いた。2017年12月のインタビューでは後者が、「いつだって彼にはいてほしい。素晴らしい。選手で、私とは最高の関係」と絶賛したほどの仲だ。そこで浮上したのが、トレード案というわけである。

 ただ、金銭面を考慮すると、このトレードは決して容易ではない。

 昨年インテルがナインゴランを獲得した際の評価額は、ダビデ・サントンやニコロ・ザニオーロの交換移籍分を含めて3800万ユーロ(約49億4000万円)。一方、ビダルは1年前に1800万ユーロ(約23億4000万円)+300万ユーロ(約3億9000万円)のボーナスでバイエルンからバルサに移籍している。また、ビダルのバルサでのサラリーは、ナインゴランの倍額だ。

 だが、『Sport Mediaset』は、現時点で交渉が始まっているわけではなく、あくまでも「アイディア段階だ」としたうえで、インテルとバルセロナがこの可能性を考慮しているとした。

 これから本格的に動き出すマーケットで、ふたりのモヒカンファイターたちのトレード話はかたちを成していくのか。今後の進展が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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