「幻想的なゲームだ」「U-23? 日本を完膚なきまでに…」森保ジャパンを打ちのめしたチリを母国紙が絶賛!

2019年06月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

真っ向勝負を挑みながらも力負け

CKからヘディングシュートを決めたプルガルのゴールを皮切りに、チリが怒涛のゴールラッシュを見せた。 (C)REUTERS/AFLO

 南米の壁はやはり高かった。

 現地時間6月17日に行なわれたコパ・アメリカのグループC第1節で、チリ代表と対戦した日本代表は0-4で敗れた。

 平均年齢22.3と東京五輪に出場する若手中心のメンバー構成となった森保ジャパンは、キックオフ直後から積極的な姿勢を見せた。だが、コパ・アメリカを2連覇中の老獪なラ・ロハ(赤の意。チリの愛称)の精鋭たちが次第に地力の差を出し、前半終了間際の41分にCKからエリク・プルガルが先制点をもぎ取る。

 迎えた後半、チリは54分に強烈なミドルシュートをエドゥアルド・バルガスがねじ込むと、その後は反撃に出た日本を巧みにいなし、82分にアレクシス・サンチェス、その1分後にバルガスが決めて試合を決定づけた。

 王者との真っ向勝負を挑みながら力負けを喫した日本代表を、チリのメディアはどう見たのか。有力紙『La tercera』は速報記事において、「そこにディフェンディングチャンピオンがいた」として、以下のようにレポートした。

「そこに我々の知るチリがいた。2連覇中の王者が想像を絶するかたちで、日本に4-0で勝利した。彼らは1年以上にわたる準備段階での疑問を覆い隠してしまうような幻想的なゲームを見せた」

 日本は試合のなかで積極果敢な姿勢は見せていた。とりわけ後半は、ややペースダウンしたチリに対し、上田綺世や久保建英が決定機を迎えたが、それを決めきれなかった。そのことを『La tercera』は、次のように言及した。

「チリにとって最悪な点を挙げるとすれば、リラックスしてしまったことだ。これは指揮官のルエダも悩まされたはずだ。アヤセ・ウエダが3つのチャンスを決めていれば、チリの貯金もどうなっていたかは分からなかった。しかしながら、U-23? の日本を完膚なきまでに打ちのめした開幕戦はラ・ロハにとってポジティブに作用することだろう」

 狡猾なチリに経験の差をまざまざと見せつけられ、黒星スタートとなった日本。決勝トーナメント進出に向けて負けられない第2戦では、ウルグアイと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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