【三浦泰年の情熱地泰】コパ・アメリカ編|いよいよ初戦を迎える日本代表。世界に向けて発信、アピールを続けてほしい!

2019年06月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

日本代表のモチベーションの高さは直接会って感じ取れた

サンパウロのジャパンハウスでのイベントで元ブラジル代表のサンパイオと再会。日本では、横浜フリューゲルスのほか、柏レイソル、サンフレッチェ広島で活躍した。

 日本のメンバーを見れば誰でも分かるであろう。決して日本サッカーのトップ・オブ・トップを集めたベストメンバーではない。
 
 しかし2020年東京オリンピックに向けてどのようなメンバーが組まれているか? 23歳以下の選手がブラジルで行なわれるコパ・アメリカとフランス・トゥーロンで開催されたトゥーロン国際大会に2チームの代表を構成し、このコパ・アメリカにはオーバーエイジに該当する選手がGKを含め5人選出されている。
 
 仮想オリンピック。
 
 本番の準備としては贅沢過ぎるシチュエーションだ。まさに、日本のサッカー発展に繋がる大事な時期の代表マッチなのである。
 
 もちろん本音を言えば、南米選手権、本気の南米相手にセカンドチームでと言いたくなるが、彼らは負けに来たわけではない。本気の南米列強を相手にどれだけ通用するのかを見極めるべく、しっかりと準備をして初戦の試合に臨む。
 
 トゥーロンの決勝進出のニュースから決勝のブラジル戦の結果をサンパウロで聞いた。コパ・アメリカ代表メンバーも、選手のみならずスタッフも含め、きっとこの大会での「サプライズ」を意識しない訳がない。
 
 僕自身も、23歳以下の選手が何人もいるコパ・アメリカの日本代表が負けても良いと思う訳はなく、日本サッカーの強さ、日本らしさをここで示してほしいと思っているし、日本代表ファミリーのモチベーションの高さはサンパウロで直接会った時にもひしひしと感じ取れた。
 
 開幕戦では、ブラジルがボリビアに3-0の圧勝。ただ点差では圧勝だが、内容は紙一重。VARに救われた初戦の勝利であった。アルゼンチンはコロンビアを相手に0-2で初戦を落とし、南米の層の厚さ、強さを感じた。
 
 日本の初戦は、大会2連覇中のチリである。どちらかと言うと、コパ・アメリカへのこだわりが薄いブラジルやアルゼンチンに比べて、チリやコロンビアといった国々に本気モードを感じる。
 
 コロンビアの勝利はアルゼンチンが悪いというよりはコロンビアが良いと感じた。日本が戦うチリ、ウルグアイ、エクアドルも間違いなく真剣に戦ってくるであろう。
 
 日本は2020年東京オリンピックに向けて1試合でも多く、本気の南米国と試合をやり、経験を積みながら世界へのアピールを続けていきたいであろう。
 

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