ミランがフロント改革! マルディーニが強化責任者に、ボバンも18年ぶりの復帰!

2019年06月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ボバンをFIFAから引き抜く。

ミランで重役を担うことになったマルディーニ(左)とボバン(右)。(C)Getty Images

 現地時間6月14日、ミランがフロント改革に関する2つの重要な発表を行なった。

 昨夏からゼネラルディレクターとして強化責任者を担っていたレオナルドが、イバン・ガジディスCEOの緊縮財政路線に反発する形で5月に退任。そのスポーツ部門を2人のOBが担うことになった。

 まず、昨夏に9年ぶりにクラブに復帰し、戦略開発ディレクターを務めていたパオロ・マルディーニは、テクニカルディレクター(TD)に昇格。現役時代に25年間に渡ってロッソネーロを支え、世界最強のDFと謳われたミラン史上最高のレジェンドは、スポーツ部門のトップとして強化責任者の役目も担う。
 
 また、1992~2001年までミランで活躍した元クロアチア代表MFのズボニミール・ボバンが、約18年ぶりにクラブ復帰。チーフフットボールオフィサー(CFO)に任命された。

 ボバンは引退後にテレビ解説者を務め、2016年5月からはFIFAの副事務局長として辣腕を発揮。次期会長候補に挙がるほど評価が高く、FIFAも慰留に務めていたが、愛する古巣からの話を断ることはできなかったようだ。ミラン公式サイトでこう語っている。

「ミランに戻って来られて最高に嬉しいね。このチームは私の歴史の一部だ。パオロ(マルディーニから今回の電話をもらってすぐ、真夜中だったけどミラノの彼の自宅まですっ飛んでいったよ。イバン(ガジディスCEO)とも話して、状況がクリアになった。与えられた信頼に応えたい。FIFAのインファンティーノ会長にも感謝の気持ちを伝えたい。彼はインテリスタ(インテル・ファン)だけど、大切な友人さ。3年前(FIFAの副事務総長)と同じく、断るのが難しい話だったんだ」

 経営・財政部門はガジディスCEO、スポーツ部門はマルディーニTDが責任者となり、その2つの部門を繋ぐアドバイザー的な立場でFIFAやUEFAとの外交を担うのがボバンCFO。新シーズンのミランのフロントはこの形で固まった。

 なお、退任したジェンナーロ・ガットゥーゾの後を継ぐ新監督には、サンプドリアから戦術家として知られるマルコ・ジャンパオロを引き抜くことが濃厚に。近日中に発表される見込みだ。

構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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