「C・ロナウドやメッシはいらない!」「1億ポンド超えの選手は助けにならない」ルーニーが古巣マンUの補強戦略を提言

2019年06月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

ルーニーが提言した補強戦略とは? 

17年夏に退団した後も、ルーニーは古巣ユナイテッドを気に掛けていたようだ。 (C) Getty Images

 古巣の凋落にレジェンドたる発言が飛び出した。

 宿敵リバプールに英国のクラブ史上最多となる6度目のビッグイヤーを掲げられ、"隣人"マンチェスター・シティにプレミアリーグ連覇を許したマンチェスター・ユナイテッド。たびたび内部分裂が露呈し、6年もリーグタイトルから遠のいている現在の姿は、アレックス・ファーガソン政権下で築かれた黄金期を思えば、「凋落」と表現しても言い過ぎではないはずだ。

 落ちるとこまで落ちたら後は上がるだけ、である。今夏の移籍市場でユナイテッドは再建のための刷新が見込まれ、大きな注目を集めている。そんな古巣に助言を呈したOBが元イングランド代表FWウェイン・ルーニーだ。

 2004年8月から17年7月までユナイテッドに在籍し、ファーガソンからジョゼ・モウリーニョ政権まで長きに渡ってプレーしたルーニーは、それこそ酸いも甘いも味わった。

 現在アメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)に属するDCユナイテッドでプレーしているレジェンドは、英公共放送『BBC』のラジオ番組『Sportsweek』の取材に対して、マンUが将来を見据えた補強をすべきであると指摘した。
 
「オーレ(スールシャール)は、3000万ポンド(約43億5000万円)から4000万ポンド(58億円)ぐらいの価値がある選手を5人から6人でチームを組み立てていくほうがいい。クラブの財力を考えれば、ロナウドやメッシ、ラモス、ベイルらを連れてくるのは可能かもしれないが、合計で3億5000万ポンド(約507億5000万円)ぐらいのコストがかかる。

 それに彼らは儲けるだけ儲けて2年ほどで出ていってしまうだろう。まず、オーレはチームを組み立てないといけないし、1億ポンド(約145億円)超えの選手を1人や2人連れてくるのはチームのためにならない」

 周囲の注目を集めるようなビッグネームの獲得ではなく、コスパの良い選手や若手を融合させる重要性を説いたルーニーは、さらにこうも続けている。

「いまのユナイテッドは、実力のある若手でチームを構成していく必要がある。サポーターは、来シーズンにリーグタイトルを争うことはないと分かっていると思うしね。2、3年後にプレミアリーグ、チャンピオンズ・リーグでライバルたちと競争できるように、オーレには時間が必要だ」

 はたして、ユナイテッドは、ルーニーの"ススメ"通りの数年後を見据えた補強戦略を展開するのか。それとも札束攻勢でビッグネームを乱獲するのか――。今夏の移籍マーケットでの動きに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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