なでしこ、女子W杯の初戦は最低限のドロー。圧倒的に攻め込むもアルゼンチンの堅守を崩せず

2019年06月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

最後のところを崩しきれず

広範囲に動いて攻撃に絡んだ長谷川。終盤はトップ下でプレーした。(C)Getty Images

 女子ワールドカップのグループステージ1節・日本対アルゼンチンが11日、フランスのパルク・デ・プランスで行なわれ、0-0の引き分けに終わった。FIFAランクは日本が7位で、アルゼンチンが37位。格下相手に白星スタートを切りたかったが、W杯初戦は最低限のドローに終わった。
 
 日本は4-4-2システムを採用し、GKに山下杏也加、最終ラインは左から鮫島彩、熊谷紗希、南萌華、清水梨紗。杉田妃和と三浦成美が2ボランチを組み、攻撃的MFは右に中島依美、左に長谷川唯。菅澤優衣香と横山久美を2トップに据えた。
 
 日本は立ち上がりからテンポ良くボールをつなぎ、中島が8分にファーストシュートを放つ。しかし、その後は自陣ゴール前にブロックを敷くアルゼンチンの守備をなかなか崩せない。25分には長谷川を起点に右サイドを攻略し、クロスからチャンスを作ったがゴールには至らず。こうした停滞感を打破しようと、徐々にボランチの杉田が前線に進出する機会が増えたが、先制点を奪えないまま前半を終えた。

 後半に入ると、日本が早々にチャンスを作る。50分、横山がミドルを狙い、GKが弾いたこぼれ球に菅澤が詰めるがシュートは上へ。さらの55分には右サイドを崩して清水がクロスを供給。ニアサイドに走り込んだ杉田がスルーし、最後は長谷川が決定的なシュートを放ったが、惜しくも枠を外れた。
 
 1点が欲しい日本は、57分に横山に代えて岩渕真奈を投入。74分に中島を下げて遠藤純を入れ、布陣をトップ下に長谷川を置く4-2-3-1に代える。終盤には最後の札を切り、菅澤に代えて宝田沙織をピッチへ。直後に左サイドから攻め込み、最後は長谷川がシュートを放ったが、これはGKにセーブされてしまう。
 
 結局、そのまま試合は0-0で終了。日本は圧倒的に攻め込みながらも、最後のところを崩せずにゴールを奪えなかった。
 
 日本が属するグループDは、スコットランドを2-1で下したイングランドが首位に立った。日本は6月14日の第2戦でスコットランド、20日の第3戦でイングランドと対戦する。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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