久保建英を“世界”を知る敵将はどう評した?「これほど若くして…」

2019年06月10日 白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

ドリブルやキープ、そしてパスで違いを作り出す。

エルサルバドル戦でA代表デビューを飾った久保。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]日本代表2―0エルサルバドル代表/2019年6月9日/ひとめぼれスタジアム宮城

 日本代表では歴代2番目の若さとなる「18歳と5日」でのA代表デビュー戦とは思わないパフォーマンスだった。

 エルサルバドル戦の67分からピッチに立った久保建英は、トップ下を主戦場に2列目で攻撃を活性化。正確なテクニックと視野の広さを活かし、ドリブルやキープ、そしてパスで違いを作り出す。A代表デビュー戦とは思えない落ち着き払った振る舞いも印象的だった。

 そんな日本期待のレフティーには、エルサルバドルのカルロス・デロスコボス監督も称賛を惜しまなかった。試合後の会見で久保を「非常に興味深い」と評したメキシコ人指揮官は、さらにこう続けた。

「これほど若くしてA代表にデビューしたのだから、素晴らしい選手なのは間違いないですね。他の日本の選手たちと同じく、スピードが速く、インテンシティーが高く、そして臨機応変にリズムを変えながらプレーできていた印象です。とても成熟した選手と言えると思います」
 
 MFだった現役時代はメキシコ代表の一員として1986年ワールドカップでベスト8進出に貢献し、指導者となった引退後は1998年ワールドカップで母国代表のアシスタントコーチも務めたデロスコボス監督。そんな"世界"を知る指揮官も、久保のポテンシャルの高さを認めていた。

 6月14日に開幕するコパ・アメリカでは、A代表初の公式戦に臨む久保。まずはグループリーグでワールドカップ経験者を多数擁するチリ、ウルグアイ、エクアドルと戦う。そのシビアな真剣勝負の中で、どんなパフォーマンスを見せられるか。要注目だろう。

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取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
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