練習後の“儀式”で判明!欧州王者リバプールの「隠れトラップ王」は?【取材こぼれ話】

2019年06月08日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

トッテナムではエリクセンが目を引いた

20歳にして二度目のCL決勝の舞台に立ったアレクサンダー=アーノルド(右)。前日練習でも硬さは見られなかった。(C)Getty Images

 6月1日(現地時間)に開催されたチャンピオンズ・リーグの決勝は、トッテナムを2-0で下したリバプールが14年ぶり6度目の戴冠を果たし、幕を閉じた。

 会場となったメトロポリターノ(マドリード)での前日練習の取材で、こんなシーンが見られた。トッテナムのトレーニング終了後、数人の選手がその場に残り、ひとりが思い切り高く蹴り上げたボールを、他の選手がトラップ。その選手が同じように力いっぱいキックをして、また別のプレーヤーが足下に収めるというお遊びをやっていた。

 そのなかで、ひと際目を引いたのがクリスティアン・エリクセンだ。高く舞いがったボールを柔らかいトラップで収め、さらに地面につけることなくボールを蹴り上げるという高度な技術を披露。近くにいたベン・デイビスは、感嘆の表情を浮かべていた。

 実は、トッテナムより先に練習を終えていたリバプールでも、同じようにこの"儀式"を行なっていた。
 
 フィルジル・ファン・ダイクをはじめ、トレント・アレクサンダー=アーノルド、ジョルジニオ・ヴァイナルダム、ダニエル・スターリッジ、アレックス・チェンバレンなどが参加した"トラップ対決"で、意外な巧さを見せていたのが、イングランド代表DFのアレクサンダー=アーノルドだ。

 ボールを上手に収められない選手が多いなか、ファン・ダイクが抜群のキック力で高く蹴り飛ばしたボールを、吸い付くようなトラップで足下に収めていた。

 アグレッシブな攻め上がりからの高精度クロスで欧州制覇に貢献した20歳の右SBは、技術の高さも兼ね備えていたのだった。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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