延長戦でミスから2失点! オランダに敗れたイングランドに代表OBは「愚かな判断」と批判【ネーションズ・リーグ】

2019年06月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「システムの問題ではない」と選手の判断を批判

失点後にがっくりとうなだれるイングランド代表バークリー。(C) Getty Images

 現地時間6月6日、UEFAネーションズ・リーグの準決勝が行なわれ、イングランドにオランダに1-3で敗れた。

 マーカス・ラッシュフォードによるPK、マタイス・デリフトのヘディングで1点を奪い合った両チームは延長戦に突入。ところが、イングランドが驚くべきミスを連発してしまう。

 イングランドは97分、自陣エリア付近でメンフィス・デパイに迫られたジョン・ストーンズが、不用意にボールを奪われて窮地に陥る。デパイが放ったシュートはGKが弾いたが、こぼれ球に駆け込んだクインシー・プロメスを抑えるためにスライディングした、カイル・ウォーカーの足にボールが当たってしまい、オウンゴールを献上してしまう。

 さらに延長後半にも、ロス・バークリーの軽率なバックパスからピンチを招き、決定的な3失点目を喫す。土壇場で自らが守備のミスからゴールを許すという失態をさらし、イングランドはオランダの前に沈んだ。

 元イングランド代表のジェイミー・キャラガー氏は、英衛星放送『Sky Sports』に出演し、「後方で大きなリスクを冒したというわけじゃないと思う。失点はリスクを負ったからではなく、愚かな決断から生まれたものだった」と、守備陣、そしてストーンズを名指しで批判した。

「ストーンズは愚かだった。あの場面で愚かなミスをし、愚かな決断をした。最終ラインからのつなぎの問題と言うのはやめよう。あれは彼が愚かな決断を下しただけだ」

 しかし、イングランド代表のガレス・サウスゲート監督は英衛星放送『Sky Sports』の取材に応じ、選手たちをかばった。「最後(の失点)は疲労も要因だ。バークリーは直前に足をつっていた。疲れていると、ミスもある。だから、自分たちがやっていることを止める事態とは思わない」とコメントし、代表のプレースタイルを変えることはないとしている。

 「ただ、何度もチャンスを与えてしまう場面があったことは確かだし、本当にひどい失点をしたのは明らかだ。オランダがとてもうまくプレスをかけ、インテンシティーが高く、我々はいくつかの決断をしっかり下せなかった。

 トップクオリティーのチームと対戦し、我々の問題点も浮かび上がり、本当に多くを学ぶことができたと思う。今後は、それらの問題に取り組まなければならない」

 ストーンズやバークリー、そしてサウスゲート監督率いるスリーライオンズ(イングランド代表の愛称)は、この教訓を生かしていけるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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