【U-20W杯|日韓戦】何が足りなかったのか?西川潤が悔やんだあと“数センチ”

2019年06月05日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

わずかに届かなかった45分のビッグチャンス。

西川は多くのチャンスに絡んだが、ノーゴールに終わった。(C) Getty Images

[U-20ワールドカップ決勝トーナメント1回戦]日本0-1韓国/6月4日/ルブリンスタジアム
 
 世界大会で西川潤は初のフル出場を果たしたが、無情にも韓国に0-1で敗れた。
 
 スタートは右サイドハーフで出場し、前半の途中から「相手のイメージと違うところを出して、相手の選手を迷わせるという意味でポジションを変えていました」とFWの郷家友太とポジションチェンジ。とくに、前線に移ってからは、動きは悪くなかった。
 
「背後に抜け出して、チームの流れを良くしようと。相手も5バックにしたり4バックにしたり、前後半で変えてきたので、そこの動きを見ながら、2トップの連係でどう崩していこうかと考えていました」
 
 その言葉通り、チャンスにつながったのは45分。左サイド深くにFWの宮代大聖が抜け出し、折り返しのボールに西川が飛び込む。しかし、パスにわずかに合わせきれず、「あそこで来ると思ったので、自分が入ったんですけど、あそこで決め切るか決め切らないかというところが、自分のなかで悔しい想いがあります」と唇をかんだ。
 
 49分にもクロスから決定機を迎え、裏への抜け出しから宮代のチャンスも演出した。動きは悪くなかったが、結果はノーゴール。「背後への抜け出しだったり、ボールに絡んでチームの攻撃を牽引するという意味では良かった」と手応えを述べつつも、ワールドカップで差も感じたという。
 
「クロスに入って決め切れなかったシーンだったり、あと数センチだったり、そういうところで決め切るか決め切らないかという大事さというのは、凄い深く感じました」
 
 西川が悔やんだのはあと"数センチ"の差。そこにわずかに届かず、韓国に敗れてしまった。ただ、いまだ17歳の超高校級は、今大会を教訓に先を見据えている。
 
「今回の大会で自分のなかで感じたものもたくさんありました。そのなかで、海外で活躍する選手になりたいと思ったので、そういう選手になれるように、これから戻ってもチームで頑張りたいと思います」
 
 悔しい経験を糧に飛躍できるか。西川潤の成長に期待したい。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
 
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