涙の戴冠を果たしたリバプールの主将ヘンダーソンが挙げた“勝利の立役者”は?

2019年06月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「子どものころからの夢」を叶えたキャプテン!

ビッグイヤーを掲げるヘンダーソン。28歳の主将にようやく歓喜の瞬間が訪れた。 (C) Getty Images

 入団8年のキャプテンは涙ながらに雄叫びを上げた。

 現地時間6月1日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝は、リバプールが2-0でトッテナムを下してクラブ史上6度目の戴冠を果たした。

 史上初のCL制覇を目指すトッテナムをモハメド・サラーとディボック・オリギのゴールで一蹴したリバプール。その14シーズンぶりのCL制覇には、まさに"縁の下の力持ち"と呼ぶにふさわしいキャプテンの存在が大きく寄与していた。ジョーダン・ヘンダーソンだ。

 右インサイドハーフで先発起用されたヘンダーソンは中盤で攻守に奔走。ファイティングスピリットを前面に押し出した果敢なプレーでチームを鼓舞し続け、見事な完封勝利に貢献した。

 2011年の夏にサンダーランドから移籍し、あのスティーブン・ジェラードが退団した2015-16シーズンからはキャプテンに就任していたヘンダーソンだが、これまでに手にしたタイトルは入団初年度のリーグカップのみで、一部では「クラブ史上で最も地味なキャプテン」とも揶揄された。

 苦しみを肌身で感じ、名門ゆえのプレッシャーを背負ってきたヘンダーソン。それだけに今回の優勝に対する喜びもひとしおだ。英スポーツ専門局『BT Sports』のフラッシュインタビューで、素直な胸の内を明かした。
 
「このクラブの一員であることを誇りに思うし、そんなチームのキャプテンを務められることは僕にとって本当にスペシャルなことだ。どんな時もベストを尽くし、チームを助けようと努力してきた。いくつも困難な時があったけど、このクラブのように諦めずに続けてきたかいがあったね……。人生で最高の瞬間さ。子どものころから夢見ていたね」

 さらに「本当に厳しいシーズンでもあったし、結果が伴わずに失望したこともあった」と告白したヘンダーソンは、チームを率いるユルゲン・クロップへの感謝を語った。

「監督(クロップ)がいなきゃ、この偉業を成し遂げるなんて不可能だった。苦しい時も彼が選手たちを鼓舞し、一体感を作り出してくれたからこその結果だし、ユルゲンは本当にスペシャルなチームにしてくれた。すべての賛辞は彼に行くべきだと思う」

 キャプテンとしてチームを牽引し、悲願を達成したヘンダーソン。その名はクラブ史に深く刻まれるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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