U-20日本が2大会連続のW杯16強進出!決勝T1回戦で日韓戦の可能性も

2019年05月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

首位のイタリアと0-0ドローで2位通過が決定。

斉藤光(9番)はスピードとテクニックを生かしてチャンスに絡んだ。(C)Getty Images

 U-20ワールドカップのグループステージ第3戦、日本代表対イタリア代表が現地5月29日、ブィドゴシュチスタジアムで行なわれ、0-0の引き分けに終わった。

 この結果、2勝1分けで勝点7のイタリアが1位、1勝2分けで勝点5とした日本のグループ2位突破が決まった。日本は前回の2017年大会に続く、2大会連続での決勝トーナメント進出だ。

 日本は第2戦のメキシコ戦からスタメン4人を変更し、CBの三國ケネディエブスとFWの西川潤を今大会初先発させた。
 
 序盤にリズムを掴んだのは日本だった。開始4分、いきなり10番の齊藤未月が思い切ったミドルでゴールを狙う。さらに、その流れで得たCKでサインプレーを使い、斉藤光毅がフリーでシュートを放ったが、惜しくも枠を外れた。
 
 日本は8分に守備陣のミスから先制点を献上しかけたが、直後の9分にロングパスに反応してスペースに抜け出した田川亨介が、DFのファウルを誘ってPKを獲得。絶好の先制機を迎える。しかし、伊藤洋輝のキックが相手GKに止められ、このチャンスを逃してしまう。
 
 すると、イタリアが勢いを増し、カウンターで日本ゴールを襲い始める。日本は初先発の三國が不安定で、守備陣の連係ミスを突かれて何度かピンチを迎えた。
 
 それでも崩れなかった日本は、19分に田川が再びスピードを活かして相手DFを置き去りにし、DFと1対1の場面を迎えた。しかし、左足で放ったシュートは力なくGKにキャッチされ、直後に田川は右足の太腿裏を押さえてピッチサイドに倒れ込む。田川は、そのまま中村敬斗と交代してピッチを去った。
 
 31分にはセットプレーのこぼれ球を拾った斉藤光がGKと1対1になる決定機を迎えたが、シュートは枠に飛ばない。日本はその後もポゼッション率で上回り、両サイドバックのオーバーラップも交えてイタリアに圧力をかけたが、ゴールを奪えないまま前半を折り返した。

 後半も日本がボールを保持して攻め込み、イタリアがカウンターを狙う展開が続く。59分には斉藤光が高い位置でボールを奪い、そのままドリブル突破を仕掛けてFKを獲得。このFKを東俊希が狙うも、壁に当たってゴールには至らない。日本が守備に回る場面は少なかったが、65分には三國が裏を取られてピンチを迎え、GK若原智哉がなんとか1対1を止める際どいシーンもあった。

 残り時間20分を切ると、引き分けでも首位通過が決まるイタリアは、より堅守速攻の色を濃くしていく。これに対して日本は、丹念にパスをつなぎ、斉藤光のドリブル突破やサイド攻撃で1点を狙った。

 膠着した展開のなか、影山雅永監督が2枚目のカードを切ったのは77分のことだ。斉藤光に代えて鈴木冬一を右MFに入れ、中村を2トップの一角に上げた。さらに85分には最後の交代枠を使い、西川を下げて上背のある原大智を送り込む。88分にはサイドチェンジを受けた東が狙い澄ましてクロスを上げるも、190センチの原に届く前に、相手DFにクリアされた。 

 結局、試合はそのまま終了。0-0の引き分けに終わり、日本の2位通過が決まった。日本は現地6月2日に行なわれる決勝トーナメント1回戦でグループFの2位と対戦。グループFは第2戦を終えた時点で勝点6のアルゼンチンが1位、勝点3で韓国が2位、同3でポルトガルが3位につけている。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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