【U-20W杯】宮代、藤本、郷家が前日練習に姿を見せず…イタリア戦の先発はどうなる?

2019年05月29日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

「大きな問題ではない」としたが…

イタリア戦に挑む日本の予想スタメン(C)SOCCER DIGEST

 U-20日本代表は28日、U-20ワールドカップのイタリア戦に向けて前日練習を行なった。冒頭の15分のみ公開されたが、そこには宮代大聖、藤本寛也、郷家友太の姿はなかった。

 彼らの状態について、日本サッカー協会の内山篤団長は「コンディションが悪いということではない」と前置きした上で、「今日の段階では、ピッチに出ない方が次の戦い、もちろん明日のゲーム、その先も見据えて。ちょっと光明が見えているので、そのなかで今日に関しては室内の方が良いというジャッジで来ていません。大きな問題ではありません」と説明した。

 イタリア戦を欠場すると明言したわけではないが、前日の練習に不参加だった事実を踏まえれば、宮代、藤本、郷家の3名は第3戦では疲労を考慮して出場しない可能性が高いと見ていいだろう。

 メキシコ戦では好ゲームを演じ、良い流れに乗じて第3戦もスタメンをいじらないと予想した。だが、前述の3名が不在の場合、先発はどうなるのか。大事な初戦で選ばれたエクアドル戦のメンバーも判断材料に考えてみた。
 
 まず、藤本の代わりにボランチに入りそうなのは伊藤洋輝か。「エクアドル戦でチームにすごく迷惑をかけた」と初戦の出来を反省し、「チームのためにどれだけ身を粉にして走れるかだと思う。そういうところを意識してやっていきたい」と意気込んでいる。

 宮代が務めていた2トップの一角には、右サイドハーフの斉藤光毅を1列前に上げるだろう。エクアドル戦でも田川と最前線でコンビを組んでおり、「ずっとワールドカップに入る前から、点を決めたいと思っていたので、すごく決めたいですね。燃えていますね」とゴールへの意識をギラギラさせている。
 
 そして、右サイドハーフにはエクアドル戦で先発した郷家もコンディション調整中のため、メキシコ戦で途中出場した中村敬斗が出場するか。「(試合に)出たら、メキシコ戦で見せたようなパフォーマンスをできれば、良いプレーができると思う」と本人もイタリア戦に向けてイメージを膨らませている。
 
 宮代、藤本、郷家が不在の想定でイタリア戦のスタメン予想を整理すると、図のようになる。そのほか、コンディションを気にかけていることを踏まえれば、2試合連続スタメンで豊富な運動量を発揮している山田康太も温存させる可能性はある。その際には、中村を左に回し、右サイドではエクアドル戦に途中出場した西川潤がチャンスを掴むか。自身も「活躍したいという気持ちがひしひしと強まっている」と意欲的だ。
 
 いずれにせよ、イタリア戦は総力戦で挑みたい。チャンスが巡ってきた選手が活躍すれば、チーム力はグッと高まるはずだ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

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