「少しでも高く売るために…」 柴崎岳の売却を検討中のヘタフェ、コパ・アメリカでの“大活躍”を期待

2019年05月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「コパでの活躍がガクの未来を左右する」

今季はベンチにすら入れない状況が続いた柴崎。コパ・アメリカでこの状況を打開するきっかけを掴めるか。(C) Getty Images

 6月に行なわれる親善試合および、ブラジルで開催されるコパ・アメリカの日本代表メンバーに選出された柴崎岳。スペイン全国紙『MARCA』は「この大会での活躍が、ガクの未来を左右することになるだろう」と報じている。

 同紙によれば、所属クラブのヘタフェは、コパ・アメリカでの柴崎の活躍を強く望んでいるという。その背景には、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)の出場権を獲得し、「ニ足の草鞋」を履くことになったため、層を厚くするための補強費が必要になったという切実な事情がある。

「ラ・リーガを5位で終えたヘタフェは、EL出場に備えて戦力の補強がしたい。その資金に充てるため、柴崎にブラジルで行なわれる国際大会で活躍してもらい、少しでも高く売りたいという気持ちが強いのだ」(『MARCA』)

 おそらく、本人も今夏の移籍は視野に入っていることだろう。今季はわずか7試合出場にとどまり、EL参加権を確保したチームにおいて構想外に近い状況だった。

 ラ・リーガ最終節を終えた会見で、ヘタフェのホセ・ボルダラス監督は、柴崎が残留した場合に望むことを問われ、「健康でいること」とはぐらかした。この回答からもわかる通り、いきなりレギュラーに抜擢する可能性は極めて低い。

 ブラジルで6月14日から幕を開けるコパ・アメリカで、日本代表は6月17日にチリ、20日にウルグアイ、24日にエクアドルと対戦する。

 この大会が、柴崎の窮状を打開する好機となるのか。若手主体の日本代表の牽引役としてプレゼンスを発揮すれば、自身のアピールにもつながるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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