「精神的にボロボロ」「眠れなかった」CL出場権を逃した闘将ガットゥーゾがまさかの告白!

2019年05月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「よく眠れなかった」

奮闘もむなしく、CL出場権獲得に導けなかったガットゥーゾ。現地メディアは退任が色濃いと報じている。 (C) Getty Images

 勝利という最低限の目標は達成した。だが、チャンピオンズ・リーグ(CL)には届かなかった。

 ミランは5月26日、セリエA最終節でスパルと敵地で対戦し、3-2で勝利した。守護神ジャンルイジ・ドンナルンマが負傷交代を余儀なくされ、2点を先行しながら一度は追いつかれたものの、フランク・ケシエのPKで勝点3をもぎ取った。

 だが、1ポイント差で追っていた3位アタランタと4位インテルがいずれも勝利したため、ミランは5位でシーズンを終え、CLへの切符を手にすることができず、ヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得にとどまっている。

 もちろん、惜しくもCLに届かなかったことへの悔しさは大きいだろう。しかし、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は「誇り」も口にした。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、指揮官は試合後に「チームとフロントに感謝したい」と述べている。

「悔しさはある。だが、とても誇らしくも感じているよ。我々は若いチームで、もっと改善できるし、しなければいけない。

 もちろん、我々はミスをしてきた。改善点はたくさんある。だが、この18カ月のあらゆる問題を考えれば、いずれにしてもポジティブなシーズンだった。勝点68を上回るのが簡単かどうかは分からない」

 ヴィンチェンツォ・モンテッラ前監督の解任を受け、ユース指揮官から昇格して以降、様々な問題に取り組んできたガットゥーゾ監督。初めてビッグクラブを率いたこの1年半は、"闘将"の神経もすり減らしたようだ。

 シーズンを終え、ガットゥーゾ監督は「とても大きな責任を感じたし、プレッシャーもすごかった」と口にした。

「この数日は、あまり眠ることができなかったよ。精神的には、ボロボロだ」

 CLへの切符を逃したことで、ミランは監督交代に踏み切るかが注目されている。来季について、ガットゥーゾ監督はこう述べた。

「指揮官とはメディアやクラブから評価されなければいけない。近いうちにクラブ首脳陣と会うよ。私の仕事ぶりについて、彼らがどう考えているかを聞きたい」

 クラブの強化責任者にあたるスポーツ・ディレクター(SD)にもOBの元ブラジル代表レオナルドの退任も確実と言われるミラン。同じレジェンドOBのガットゥーゾも、今季でチームを去ることになるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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