ビジャが鮮烈弾! ヴィッセルがイニエスタ欠場も圧巻4発で湘南を撃破し、公式戦10試合ぶりの白星!

2019年05月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半に怒涛のラッシュを掛けて豪快に寄り切り!

狙い澄ました一撃を決めるビジャ。今季5点目を決めた名手のコンディションは、明らかに上向きだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ第13節]神戸 4-1 湘南/5月26日/ノエスタ

 本拠地ノエスタが、歓喜のゴールショーに揺れた。
 
 公式戦9連敗中と苦境が続くヴィッセル神戸は、イニエスタが筋肉系の故障で欠場となり、代わってポドルスキが5試合ぶりにメンバー入り。3-5-2に近いシステムで先発を構成した。かたや2連勝を狙う湘南ベルマーレは、珍しく4バックをスタートから採用。キックオフ前から両チームの思惑が激しく交錯した。

 序盤から軽快な動きを見せたのが神戸のFWビジャだ。左サイドに流れては小川と好連携を披露し、みずから仕掛けて果敢にゴールを狙った。しかし徐々に湘南の素早い囲い込みにスペースを消されると、効果的に中盤からボールを引き出せなくなる。ボールが欲しいビジャは低い位置を取るようになり、神戸は攻撃のテンポアップがままならず、ボール保持者を追い越す動きがほとんど見られない。前半半ば以降は湘南に主導権を譲る形となった。
 
 とはいえ、湘南もビッグチャンスを掴むには至らない。神戸の攻撃を封じ込んで手数を掛けずに速攻に転じるも、肝心のミドルパスが引っ掛かり、ターゲットの山崎にもクサビが打ち込めない。20分に右サイドの山根のクロスから山崎が豪快ヘッドをねじ込むも、これは惜しくもオフサイドの判定。あと一歩、突き切れない時間帯が続いた。
 
 強引なカットインからゴールを窺うビジャに対して、湘南の山根とフレイラが巧みに対応して凌ぐなど随所でマッチアップは見応えがあったものの、スタンドが沸くようなシーンは乏しく、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 
 神戸は緩慢なプレーが目立ったサンペールを諦め、後半頭から安井を投入。すると48分にビジャが鋭い切り込みから左足を振り抜き、初の決定機を迎える。相手GK秋元のファインセーブに阻まれるも、のっけから高いインテンシティーで湘南に襲いかかった。
 
 そして勢いのまま、ホームチームが均衡を破るのだ。54分、パス交換で右サイドを打破した西がふわりとした浮き球クロスを中央へ送り、ウェリントンが右足で強烈なボレーショットを突き刺した。背番号17の2戦連続弾で先制に成功する。
 
 湘南もすぐさま反撃に転じた。59分に日本代表初選出の杉岡が直接FKから自慢に左足で狙い、これが激しくポストを叩く。66分には大胆な2枚替え。野田、松田に代えて指宿、秋野を投じて攻撃に厚みを持たせ、にわかにボール支配でも優位に立った。
 
 だが、この日の神戸守備陣は集中が途切れない。堅固なブロックを維持して見事に跳ね返し、鋭いカウンターを繰り出していく。73分、ウェリントンの絶妙なヒールパスに抜け出した三田が左足で今季初ゴールを決めると、その2分後にはビジャが左サイドから持ち込んで鮮やかにゴール右に蹴り込む。待望のゴールラッシュに、ノエスタは熱狂のるつぼと化した。
 
 終盤にはポドルスキもピッチに登場してまずまずの動きを見せ、86分にはウェリントンのこの日2点目を精緻なクロスでお膳立て。守備陣はボランチ山口を中心に高い強度をキープし続けたが、88分に指宿に1点を返され、11試合ぶりのクリーンシート達成はならなかった。

 見事に4-1で勝ち切り、リーグ戦の連敗を7試合(公式戦は9試合)で止めた神戸。ここから一気に波に乗れるか。次節は敵地でのジュビロ磐田戦だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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