バイエルンが難敵に“らしさ”を見せつけて国内二冠達成! 守護神ノイアーが好守連発で復活を印象付ける

2019年05月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

主砲レバンドフスキがドッペルパック!

約1か月ぶりにピッチに舞い戻ったノイアーは、抜群の反射神経を利したシュートストップを披露。怪我に悩まされ、不振が指摘されたシーズンのラストゲームで復活を印象づけた。 (C) Getty Images

 現地時間5月11日に開催されたDFBカップ決勝で、バイエルンとRBライプツィヒが対戦した。

 前人未到の7連覇を達成したブンデスリーガとの二冠を目指すバイエルンとクラブ史上初のメジャータイトル獲得を目指すRBライプツィヒの大一番は、序盤から果敢なフォアチェックをかけていった後者が相手を押し込む展開が続いた。11分には左CKからポウルセンが強烈なヘディングシュートを見舞ったが、相手守護神ノイアーの好守に阻まれた。

 ブンデスリーガ第29節のデュッセルドルフ戦以来、約1か月ぶりに復帰したノイアーのファインセーブで難を逃れたバイエルンだったが、相手のハイプレスに苦戦し続け、敵陣でほとんどボールを繋げずに我慢を強いられる時間が続いた。

 しかし、バイエルンがドイツの絶対王者たる所以を見せつけるようにワンチャンスをモノにする。29分、左サイドを攻め上がったアラバが絶妙なクロスをエリア中央へ供給。これにレバンドフスキがヘディングで合わせて均衡を破った。

 先手を取ってから落ち着きを取り戻したバイエルンは、一転してRBライプツィヒを自陣に釘付けにするようになって主導権を奪い返す。追加点こそ挙げられなかったものの、立て直しに成功して前半を終えた。

 迎えた後半は、開始早々にRBライプツィヒがビッグチャンスを得る。48分、CBのコナテが自陣から供給したスルーパスに反応したフォシュベリが一気に相手エリア内に侵入。最後は右足でシュートを放ったが、これも前に飛び出したバイエルンのGKノイアーが左足でセーブした。
 
 またも守護神に救われ、大ピンチを脱したバイエルンは、両サイドを起点にした攻撃を仕掛ける。一方のRBライプツィヒも守勢に回ることはなく、前半の立ち上がりのように果敢なフォアチェックからのカウンターでチャンスを創出していった。

 その後も、一進一退の攻防戦が続いたなかで、バイエルンが決定的な追加点を奪取する。78分、相手DFウパメカノのクリアミスをエリア内で拾ったコマンが鮮やかなフェイントでマーカーをかわしてから左足一閃! 強烈なシュートはゴール右隅へ決まった。

 食い下がるRBライプツィヒを突き放したバイエルンは、80分を切ってからも自陣に引き下がらずに中盤でボールを持ちながら危なげなく残り時間を消化。そして85分にはレバンドフスキが単独突破からトドメの1発を決めて趨勢を定めた。

 相手に苦戦を強いられながらも、チャンスを確実にモノにする"らしい"試合巧者ぶりを発揮して3-0で難敵を退けたバイエルン。史上最多19回目のDFBカップ王者になった彼らは、実に3シーズンぶりクラブ通算12回目の国内二冠を達成した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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