「大きな損失だ」ムヒタリアンのEL決勝欠場が決定。「安全が保証されない」と無念の断念

2019年05月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

グループステージでも遠征に帯同せず

今シーズン、ELでは11試合に出場したムヒタリアン。3アシストをマークしている。(C)Getty Images

 ビッグゲームを前に、残念なニュースと言わざるを得ない。

 5月21日、アーセナルは、アルメニア代表MFのヘンリク・ムヒタリアンがヨーロッパリーグ(EL)の決勝を欠場すると発表した。英公共放送『BBC』などが報じている。

 同じロンドンに本拠地を置くチェルシーとのダービーマッチは、現地時間5月29日、アゼルバイジャンのバクーで開催される。

 だが、このアゼルバイジャンとアルメニアは以前から緊張状態が続いており、「安全が保証されない」と判断したのだ。ムヒタリアンは、昨年10月にELのグループステージでアゼルバイジャンのカラバフと対戦した際も、アウェーゲームに帯同しなかった。

 アゼルバイジャンの英国大使は、「安全を確保すべく、アゼルバイジャン政府は必要なことはすべてやる」と発言するなど安全性をアピールしていたものの、下したのは「欠場」という決断だった。
 
 そのムヒタリアンは、次のように心境を語っている。

「あらゆる可能性を考慮したけど、ヨーロッパリーグ決勝の遠征メンバーには加わらないことに決めた。そうあるようなゲームではないし、出られないのは本当に残念だ」

 またクラブは、次のようなコメントを発表した

「UEFAにはこの状況への懸念を伝え、ムヒタリアンが参加できるようあらゆる手を尽くしましたが、本人と家族と話し合った結果、遠征に加わらないことになりました。ファイナルに勝ち進むなかで、ムヒタリアンは重要な役割を果たしてくれた選手であり、チームにとって大きな損失です」

 アーセナルにとって、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権、そして1993-94シーズンのカップウィナーズ・カップ以来のヨーロッパタイトルを懸けたこの一戦は、文字通りの大一番だ。

「今シーズンもっとも重要なゲーム」と言っても過言ではないこの決勝で、攻撃の切り札のひとりであるムヒタリアンを欠くことになるとは、返す返すもアーセナルにとっては痛手と言うほかない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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