「シンジについては新監督が…」香川真司の“完全移籍”に関してベジクタシュ首脳が注目発言!

2019年05月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

リャイッチは意外に安価で買い取りへ

いまだ表立って見えてこない香川の去就。水面下でどんな動きが繰り返されているのか。(C)REUTERS/AFLO

 はたして日本代表MF香川真司は、2019-20シーズンにどのユニホームを着るのだろうか。
 
 今週末にシーズン最終節を迎えるトルコ・シュペルリギ。ボルシア・ドルトムントからベジクタシュにレンタル移籍中の香川は、今シーズン終了後の完全移籍を希望しているが、なかなか状況は好転していないようだ。ドルトムント側の請求額が高いのに加え、イングランドやブンデスリーガの複数クラブから寄せられる強い関心も理由に挙げられる。
 
 そんななか、ベジクタシュの要人が地元紙『Fanatik』のインタビューに応じ、去就が注目されるふたりのレンタル選手に関して私見を述べた。スポーツディレクターのウムト・ギュネル氏で、言及したのはセルビア代表MFアデム・リャイッチと香川の完全移籍に対してだ。
 
「アデムの完全移籍についてはなんら問題がない。以前からトリノと話し合ってきた通り、買い取りオプションを行使しての移籍金650万ユーロ(約8億4500万円)でまとまるだろう。一方でシンジに関しては、現時点で結論が出ていないし、出せない。すべては新しく招聘する監督が決断することになる」
 
 つまり、香川が必要な戦力かどうかは、新指揮官があらためてジャッジを下すというのだ。

 
 セノール・ギュネス現監督は今シーズンいっぱいで契約満了となり、そのまま15年ぶりにトルコ代表監督に復帰することが決まっている。次期監督の有力候補に浮上しているのが、元ルーマニア代表監督のミルチェア・ルチェスク氏。かつてベジクタシュを率いた経験もあり、トルコ・サッカーに精通する73歳の名将だ。元スペイン代表MFでギュネス監督の右腕を務めているグティが次善候補とされている。
 
 もし新監督が香川を獲りたいと判断しても、ドルトムントが提示する1000万~1200万ユーロ(約13億~15億6000万円)に及ぶ移籍金をベジクタシュが支払えるだろうか。クラブ財政を考えても、かなり現実味に乏しいと言わざるをえない。事前にドルトムントとの間で、買い取り額は確定していなかったという。
 
 熱狂的なベジクタシュ・サポーターは香川の完全移籍を強く望んでいるが……。いかなる結末を迎えるのか、動静が注目される。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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