35歳にしてキャリアハイを迎えた長谷部誠、今シーズンの”自己採点”は? 「いい時もそうでない時も両方ありましたけど…」

2019年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

快進撃のフランクフルトを支えた35歳のベテラン

怒涛のような今季を終えた長谷部。来季は果たして、どんな姿を見せてくれるのだろうか。 (C) Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)出場の望みをわずかに残していた長谷部誠を擁するフランクフルト。だが、最終節でドルトムントと優勝争いをしていたバイエルンと対戦し、力負け。5-1と完敗を喫した。

 ただし、他会場で行なわれていたホッフェンハイム対マインツでホッフェンハイムが敗れたため、リーグ7位でフィニッシュ。来季ヨーロッパリーグ(EL)予選出場権を獲得した。

 大敗を喫したなかでも、どうにか欧州への切符を手にしたフランクフルト。今季最後の試合を終えた長谷部は、「うーん、両方の思いが入り混じっているというか」と複雑な心境を明かした。

「もちろん、素晴らしいシーズンだったともいえると思うし、逆にシーズン終盤のラストスパートのところで、自分たちがいたポジション(順位)を考えれば、リーグでもよりいい結果を取れたんじゃないか、という思いもある」

 最終節のバイエルン戦では、自力でEL出場を確定するためには、勝ち点1が必要だった。だが、後半に連続失点で一気に試合を決められてしまった。それでも長谷部は、この結果を受け入れていた。

「失点の仕方自体もとにかく軽かったかなと、全体的に…。前半も0-1で終わったけれど、5~6点とられてもおかしくない形が多かった。そういう意味では、今日の大差がついた結果というのは妥当だと思う」

 とはいえ、シーズン終盤は疲労で失速したが、今季はELベスト4に進出。結果として念願のCL出場権は逃したものの、来季ヨーロッパリーグ予選からのチャンスを手にすることができた。

 この"成果"について、シーズン中に35歳を迎えた長谷部は、ポジティブに振り返っている。

「非常に充実していた。いい時もそうでないときも両方ありましたけど、やっぱりこの年齢になっても充実していて、こういう舞台、ELやこういう場所でやっていられるというのは幸せなこと。そしてプレーだけではなく、自分の成長も感じられましたね」

 そして、過密日程で戦い続けたシーズンは終わった。次に長谷部を待つのは、「十数年ぶりに日本代表のないオフ」という夏休みだ。

「これだけ戦ったんで、ゆっくりして、ゆっくりしたいですね」

 そう口にした長谷部は、笑っていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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