STVV、日本人選手5人が出場し、今季ラストマッチで6試合ぶりの白星。懸念は遠藤航の負傷交代

2019年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

PKで逆転のチャンスを逃すも…

CBで先発した遠藤だが、負傷により前半早々に交代。日本代表にも参加が期待されているだけに、経過が懸念される。(C) STVV

 現地時間5月18日、ベルギーリーグのプレーオフ2(PO2)の第10節(最終節)が行なわれ、シント=トロイデン(STVV)はホームにウェステルローを迎え、2-1で勝利を収めた。

 PO2は、レギュラーシーズンの7~15位と2部の3チームを加えた計12チームがA、Bふたつのグループに分かれ、まずは6チームによる総当たり戦が実施される。日程を終えた後、両グループの1位同士が対戦し、勝者にはヨーロッパリーグ(EL)予選の参戦権を賭けたプレーオフ1の4位チームとの対戦権が与えられる。

 前節でオーステンデと引き分けたSTVVは、9試合が終了した時点で首位の可能性は無くなっている。負傷者も多く、ホームでの最終節では、遠藤航が3バックのセンターで先発し、冨安は左CB、右CBはイブライマ・ソーリー・サンコンが務めた。トップ下にはクリスティアン・セバジョスが入り、鎌田大地、関根貴大も先発に名を連ねている。木下康介はベンチスタートとなった。

 試合は開始からSTVVが主導権を握る展開が続いたが、18分、左CKに合わせてゴール前でジャンプした遠藤が、足に痛みを訴えて負傷交代。急きょFW登録のウォルク・ヤンセンスが投入されて右CBに。サンコンが左へ、冨安がセンターにスライドするという異色の布陣となった。

 その後は、STVVが6割以上のポゼッションで鎌田やセバジョス、ヨアン・ボリらがチャンスを創出するも先制は叶わず。なんと43分にはオウンゴールで5戦連続の先制点を、ウェステルローに献上してしまう。

 1点リードを許したまま、後半開始からボリ、鎌田らが奮起するが、疲れもあるのか、フィニッシュの精度を欠く。

 そこでSTVVは71分、関根に代えて木下を投入。このマルク・ブライス監督の交代策が当たり、活気を取り戻した前線は73分、ヤンセンスが拾ったセカンドボールを、前半でオウンゴールを献上したアレクシス・デ・サールが蹴り込んで同点とする。

 78分、76分にボリがエリア内で倒されたプレーがVARによりPKに。しかし、これをジョーダン・ボタカが外してしまう。これにより、STVVは4試合連続で異なる選手がPKを外すという悪循環を止めることができなかった。

 それでも攻勢を強めたSTVVは88分、ヤンセンスのグラウンダーのミドルシュートが見事に決まり、勝ち越しに成功する。

 STVVはこのまま逆転勝利を収め、今シーズンを締めくくった。今季リーグ戦で鎌田は15ゴールという記録を残している。

 また、同PO2Aグループ首位のシャルルロワとオイペンの対戦は、2-0でシャルルロワが勝利。森岡亮太はベンチ入り、豊川雄太は先発出場を果たしている。シャルルロワはヨーロッパリーグ予選参加権をかけて、ファイナルシーズンでPO2B首位のコルトレークと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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