F・トーレスを連れ戻すため!? アトレティコ首脳が緊急来日中に”神の子”と極秘会談へ

2019年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

メキシコ移籍報道の際はセレソ会長がきっぱり否定

金曜日の広島戦も、終盤の出場ながら存在を誇示したトーレス。そろそろ今季初ゴールを決めたいところだ。写真:徳原隆元

 2018-19シーズンのラ・リーガは日曜日に全日程が終了する。バルセロナが連覇を飾り、2年連続でレアル・マドリーを抑えて2位に付けたのが、アトレティコ・マドリーである。
 
 アルゼンチン人指揮官ディエゴ・シメオネのもと、いまや欧州屈指の強豪クラブに返り咲いた名門だが、クラブ内は風雲急を告げている。

 絶対的エースのフランス代表FWアントワーヌ・グリエーズマンが退団を表明し、バルサに新天地を求めるのではないかと目される。長らく守備の要として君臨したウルグアイ代表CBディエゴ・ゴディンもチームを去り、フリートランスファーでのインテル行きが濃厚。どちらも埋めるには大きすぎる穴で、ほかにも退団が有力視される主力が少なくない。かなり慌ただしい"夏"になりそうなのだ。
 
 そんななか、クラブのトップ2が来日を果たすという。スペイン紙『as』が報じており、スポンサー契約交渉などの重要案件だろうか、日本の大手企業が招待しているのだという。エンリケ・セレソ会長と、ミゲル・アンヘル・ヒルCEOの大物コンビである。
 
 そして同紙は、こう伝えている。
 
「彼らふたりが来日するもうひとつの目的は、"エル・ニーニョ(神の子)"フェルナンド・トーレスとの再会だ。日本滞在中に時間を見つけて、会談の機会を設けるという。首脳陣とトーレスの関係は現在も良好で、クラブにとっての宝である彼に、現在の状況を聞いてもらいたいのだろう」

 
 さらに、以下のように踏み込んでいる。
 
「アトレティコはクラブとして、トーレスに対して常に門を開いている。それは選手としてでなくとも、ほかの役割を期待している面もあるだろう。今回はその話をするためのミーティングなのかもしれない」
 
 選手としてでないなら、GMなどの強化責任者かスーパーバイザーか、はたまたコーチングスタッフ、あるいは経営陣に加えようと考えているのか。クラブの英雄だけにいずれはその道を探るのかもしれないが、トーレスは現在35歳で、サガン鳥栖との契約は2020年1月まで残っている。同紙も「トーレス自身はサガンでのプレーと日本での生活を、新しい経験として楽しんでいる」との一文で締めている。
 
 5月上旬、トーレスのメキシコ行きの噂が立ち上がった。アトレティコ傘下のメキシコ2部クラブ、アトレティコ・デ・サン・ルイスが引き抜くのではないかという報道だ。ただその際は、セレソ会長が「ないない、あり得ない話だ。彼は日本で充実した日々を過ごしているわけで、少なくともアトレティコが獲りに行くことはないよ」と火消しに努めていた。
 
 新体制移行後はJ1で2連勝を飾り、上昇ムードにある鳥栖。トーレス自身のコンディションも高まりつつあるだけに、ファンとしてはまだまだその雄姿とゴラッソを、日本のピッチで披露してもらいたいところだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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