「初めて呼ばれた時の気分だ」カソルラがスペイン代表にサプライズ招集!「選手生命の危機」から3年半ぶりの選出に…

2019年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

降格回避の救世主に

一時は選手生命が危ぶまれたカソルラ。今シーズンに見事な復活を遂げた。(C)Getty Images

 5月17日、スペイン・サッカー連盟はEURO2020予選(6月7日のフェロー諸島戦/10日のスウェーデン戦)に臨むスペイン代表23名を発表した。

 最大のサプライズが、ビジャレアルのサンティ・カソルラの復帰だろう。34歳のベテランがスペイン代表に選ばれたのは、15年11月のイングランド戦以来、約3年半ぶりとなる。

 EURO連覇(2008と2012)に貢献するなど、ラ・ロハ(スペイン代表)の黄金期を支えてきたMFも、近年はアキレス腱の怪我に悩まされ、アーセナルでの過去2シーズンは、ほとんどピッチに立てなかった。9度とも10度とも言われる手術を繰り返し、一時は選手生命が危ぶまれたほどだ。

 だが、昨夏に7年ぶりに復帰したビジャレアルで完全復活。ここまで4ゴール・10アシストと長欠の影響を感じさせないハイパフォーマンスを披露している。チームを降格の危機から救った一番の功労者は、間違いなくこのカソルラだ。
 
 その活躍が評価され、久々に赤のユニホームを纏うことになった不屈の男は、「初めて代表に呼ばれた時のような気分」とコメントし、次のように喜びを語った。スペイン紙『Mundo Deportivo』が伝えている。

「(代表入りは)チームメイトから聞いたんだ。トレーニングが終わったあと、みんなが僕の名前を呼んでくれてね。はじめは何が起きたのかわからなかった。とてもハッピーだ。苦しい時に支えてくれた人たち、家族、メディカルスタッフにお礼を言いたい。

 こんなシーズンになるなんて、まったく想像していなかった。2年間、怪我に苦しめられてきたし、トップレベルに戻るのは難しいと思っていた。もう年だから、代表にカムバックできるなんて思ってもみなかったよ。でも、チームメイトとメディカルスタッフのおかげでベストフォームに戻ることができたんだ」

 今回選出されたメンバーでは、最年長となったカソルラ。いまだ健在の高度なテクニックを駆使した老獪なプレーで、ファンを楽しませてほしいものだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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