白熱の"師弟対決"はドロー決着!名古屋はマテウス、川崎はL・ダミアンのゴラッソが炸裂

2019年05月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

終盤は名古屋が猛攻を仕掛けた

鮮烈ボレーで先制点を決めたマテウスは、2試合連続ゴールだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグ12節の川崎フロンターレ対名古屋グランパスが17日、等々力陸上競技場で行なわれ、1-1の引き分けに終わった。
 
 川崎は主将の小林悠が怪我で欠場する一方、中村憲剛が6試合ぶりのスタメン復帰。名古屋はジョー、ガブリエル・シャビエル、ジョアン・シミッチ、ランゲラック、そしてマテウスと、5人の外国籍選手が先発に名を連ねた。
 
 攻撃サッカーを標榜する両チームの一戦は、まさに白熱の展開になった。ともに不用意なパスミスが少なく、淀みなくボールをつないで相手の守備を崩しにかかる。
 
 川崎は左サイドの長谷川竜也が積極的に縦を突いて相手の最終ラインを下げ、中盤では中村が起点になって前線に鋭い縦パスを送り込んだ。一方の名古屋はジョーのポストワークやカウンターを軸に反撃を狙う。序盤には米本拓司も高い位置に進出してミドルを狙った。
 
 前半も半ばになると、川崎がボールを支配する時間が長くなったが、この劣勢を凌いだ名古屋が、終了間際の45分に先制に成功した。丸山祐市が自陣から送ったロングフィードをジョーが頭で落とし、ペナルティエリア付近でボールを受けたマテウスが、胸トラップからボールを落とさずに左足を振り抜く。強烈なボレーシュートがうなりを上げて川崎のゴールネットを揺らしたのだ。

 1点のビハインドを背負った川崎は、後半の55分に田中碧を下げてレアンドロ・ダミアンを投入。前線を知念慶とL・ダミアンの2トップにする。対する名古屋は56分に先制点のマテウスに代えて、和泉竜司をピッチに送り込んだ。

 すると69分、川崎の助っ人が起用に応える。後方からの浮き球に競り勝ったL・ダミアンが、すかさずエリア内にフリーランニング。長谷川からのリターンパスを受け、ニアサイドに強烈なシュートを打ち込んだ。

 80分にはセットプレーから川崎の知念が決定的なヘディングシュートを放ったが、惜しくも枠を外れてゴールならず。名古屋は吉田豊のクロスをジョーがヘッドで合わせるも、これは上に外れた。

 試合終盤には右足を痛めたL・ダミアンが一旦ピッチを出たが、テーピングを巻いて強行出場した。アディショナルタイムには、途中出場の前田直輝の果敢な仕掛けを生かして名古屋がチャンスを作ったが、結局、そのまま試合は終了。前川崎指揮官の風間八宏監督と、現川崎指揮官の鬼木監督による師弟対決は、1-1で勝点1を分け合った。ホームの川崎は6連勝はならなかったが、無敗を8試合に伸ばして暫定3位に浮上。一方の名古屋も6戦無敗とし、2位をキープしている。

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