「あれでメンタルが強くなった」と笑うスターリング。名将ペップによる細かすぎる“罰金制度”が…

2019年05月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

明日土曜日、史上初の偉業達成に挑む!

イングランドでもアメとムチの使い分けが絶妙なペップ(左)。スターリング(右)も名将に心酔するひとりだ。(C)Getty Images

 史上空前のマッチレースを制したのはマンチェスター・シティだった。先週日曜日に行なわれたプレミリーグ最終節で、マンCは敵地でブライトンを4-1で撃破。同じ時間にウォルバーハンプトンを破ったリバプールを勝点わずか1差で振り切り、世紀のバトルに終止符を打ったのだ。
 
 堂々のプレミアリーグ連覇を果たし、黄金期を築き上げているジョゼップ・グアルディオラ監督。指揮官の絶妙なマネジメントの一端を明かしたのが、今シーズンにMVP級の働きを示したイングランド代表FW、ラヒーム・スターリングだ。
 
 韋駄天アタッカーは笑いながらこう説明する。
 
「ペップ(グアルディオラの愛称)が来てなにが変わったって、やっぱり選手個々の意識の変化だよね。本当にメンタルがタフになったし、プロフェッショナリズムとはなにかをあらためて考えさせられた。ペップ自身も僕たちにもっとも欠けているのはそこだと感じていて、徹底的に鍛え上げたんだ」
 
 その最たる例は、スペイン人指揮官が導入した細かすぎる罰金制度だという。
 
「以前から聞いてはいたけど、ペップが持ち込んだ罰金の習慣は本当に事細かなところにまで及んだ。それらすべてをここで話すわけにはいかないけど、あの厳しい規律によってメンタルが鍛えられた部分が多分にあるし、日々の生活のなかでなにが大事で、チームの一員としてなにが求められているのかをよく理解した。練習やミーティングに遅刻しちゃいけない。当たり前のことだけど、そこの価値観をチームのみんなで共有して正しい方向に向かわせる。そうそうヘマはできなくなったよね、カッコ悪いから(笑)」

 
 そしてスターリングは、「そうした積み重ねが僕たちのスタンダードを高めた。栄冠を掴み取ることができたんだ」と力を込めた。
 
 チャンピオンズ・リーグこそベスト8敗退の憂き目に遭ったマンCだが、すでに国内はプレミアとリーグカップの2冠を達成している。残るは5月18日にFAカップ決勝(対ワトフォード戦)。イングランド史上初の国内トレブル(3冠)に挑む。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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