「クソッタレのジプシー野郎」警官の暴言に鬼軍曹ミハイロビッチがブチギレ!

2019年05月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

コッパ・イタリア決勝の観戦に向かう途中で…。

強面で知られるミハイロビッチ監督。その“キレっぷり”に娘も苦言⁉(C)Getty Images

 5月15日に行なわれたラツィオ対アタランタのコッパ・イタリア決勝では、試合前に一部ウルトラスと警察が衝突するなど、スタジアム外のトラブルも注目を集めた。

 とりわけ話題を集めたのが、現在はボローニャで指揮を執る、ラツィオOBのシニシャ・ミハイロビッチが激怒している動画だ。なだめる周囲の必死さが、指揮官の怒りの大きさを表わしている。

 地元メディアは当初、セルビア人のミハイロビッチ監督が「クソッタレのジプシー野郎」と罵倒されたと報じ、暴言を吐いたのはラツィオのウルトラスとの声もあった。

 だが、16日にイタリア・メディアが報じたところによると、ミハイロビッチ監督に暴言を吐いたのはサポーターではなく、警官だったという。ミハイロビッチ監督の妻がSNSで明らかにしたと、衛星放送『Sky Sport』が伝えている。
 
 きっかけは、車でスタジアムに向かっていたミハイロビッチ監督が、警官に道を尋ねたことだったという。それが、どういうわけか口論に発展し、ある警官が「クソッタレのジプシー野郎」と口にしたそうだ。

 ボローニャ専門サイト『tuttobolognaweb.it』によると、ミハイロビッチ監督の娘はSNSで父親の"キレっぷり"に「あんなリアクションをしてはいけないのは確か。娘の私も似たところはあるけど、父の本能的なリアクションに共感できないこともたくさんある」と述べた。

 そのうえで、「本当に分かっていないとも言いたい。セルビア生まれはジプシーだと思っている人たちのことよ。『ジプシー』がウチの父みたいな人のことを指すなら、大歓迎だわ」と、皮肉を交えて差別発言に反論している。

 1月末に、"鬼軍曹"ミハイロビッチが途中就任したボローニャは、残り2節となったセリエAで13位につけているものの、まだ残留は確定していない。20日に敵地でラツィオと対戦し、最終節でナポリをホームに迎える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

次ページ【動画】ミハイロビッチが警官に“ブチギレ”る衝撃シーンはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事