６試合で13得点と大ブレイク中の18歳。
代理人に転身した元ルーマニア代表のキブが発掘したプスカシュ。要注目の18歳だ。 （C） Getty Images
【インテル】逸材プスカシュがプリマベーラのダービーでハットトリック
10月19日に行なわれたプリマベーラ（U-19）のミラノダービーは、４-１でインテルの勝利に終わった。この試合でハットトリックを決める大活躍を見せたのが、インテルのFWゲオルゲ・プスカシュだ。1996年生まれの18歳ながらルーマニアU-21代表でキャプテンを務めるプスカシュは、元インテルDFで現在は代理人として活動を始めたクリスティアン・キブが発掘してインテルに売り込んだというエピソードを持つ。
インテル２年目の今シーズンは、ここまでプリマベーラで６試合に出場して早くも13得点という大ブレイク。体格、スピード、テクニックと三拍子揃ったストライカーで、すでにトップチームでも何度かベンチ入りを果たしていることから、セリエAデビューの日もそう遠くないかもしれない。
【ミラン】リーベル・プレートの左SBバンジョーニに興味
ミランは、最終ラインで最も戦力が手薄な左SBについて、冬のメルカート（移籍マーケット）で補強の可能性を探っている。現在リストに挙がり、すでに獲得の可能性を所属クラブに打診しているのが、リーベル・プレートのレオネル・バンジョーニ。アルゼンチン代表に名を連ねる27歳の左利きの攻撃的SBで、ニューウェルス・オールドボーイズでプレーしていた２年前までのポジションは左ウイングだった。
リーベルに移籍した2013年にラモン・ディアス監督によってSBにコンバートされると、その走力とテクニック、そして高い持久力を活かした攻撃的なプレースタイルで頭角を現わした。持ち味は積極的な攻撃参加。サイドをえぐってのクロスだけでなく、中に切れ込んでのシュートもレパートリーに入っている。今夏に獲得したコロンビア代表のパブロ・アルメロに戦力としての計算が立たず、右利きのマッティア・デ・シリオを起用して凌いでいるのが現状だけに、この冬獲得に乗り出す可能性は小さくなさそうだ。
【ナポリ】メルテンスの代理人がファン・リーンとモイサンデルを売り込み
冬の移籍マーケットが開くまでにはまだ２か月以上あるが、クラブの強化担当者や代理人はすでに、そこに焦点を合わせて動き始めている。ナポリのリッカルド・ビゴンSDの下には先週、FWドリース・メルテンスの代理人ソレン・レルビーが売り込みに訪れた。話題に上ったのは、来年６月でアヤックスとの契約が満了するフィンランド代表CBニクラス・モイサンデル、そして同じアヤックスで右SBとして成長著しいリカルド・ファン・ラインの２人だ。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年１月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン（当時シャフタール・ドネツク）がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち（iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています）、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年７月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。（片野道郎）
10月19日に行なわれたプリマベーラ（U-19）のミラノダービーは、４-１でインテルの勝利に終わった。この試合でハットトリックを決める大活躍を見せたのが、インテルのFWゲオルゲ・プスカシュだ。1996年生まれの18歳ながらルーマニアU-21代表でキャプテンを務めるプスカシュは、元インテルDFで現在は代理人として活動を始めたクリスティアン・キブが発掘してインテルに売り込んだというエピソードを持つ。
インテル２年目の今シーズンは、ここまでプリマベーラで６試合に出場して早くも13得点という大ブレイク。体格、スピード、テクニックと三拍子揃ったストライカーで、すでにトップチームでも何度かベンチ入りを果たしていることから、セリエAデビューの日もそう遠くないかもしれない。
【ミラン】リーベル・プレートの左SBバンジョーニに興味
ミランは、最終ラインで最も戦力が手薄な左SBについて、冬のメルカート（移籍マーケット）で補強の可能性を探っている。現在リストに挙がり、すでに獲得の可能性を所属クラブに打診しているのが、リーベル・プレートのレオネル・バンジョーニ。アルゼンチン代表に名を連ねる27歳の左利きの攻撃的SBで、ニューウェルス・オールドボーイズでプレーしていた２年前までのポジションは左ウイングだった。
リーベルに移籍した2013年にラモン・ディアス監督によってSBにコンバートされると、その走力とテクニック、そして高い持久力を活かした攻撃的なプレースタイルで頭角を現わした。持ち味は積極的な攻撃参加。サイドをえぐってのクロスだけでなく、中に切れ込んでのシュートもレパートリーに入っている。今夏に獲得したコロンビア代表のパブロ・アルメロに戦力としての計算が立たず、右利きのマッティア・デ・シリオを起用して凌いでいるのが現状だけに、この冬獲得に乗り出す可能性は小さくなさそうだ。
【ナポリ】メルテンスの代理人がファン・リーンとモイサンデルを売り込み
冬の移籍マーケットが開くまでにはまだ２か月以上あるが、クラブの強化担当者や代理人はすでに、そこに焦点を合わせて動き始めている。ナポリのリッカルド・ビゴンSDの下には先週、FWドリース・メルテンスの代理人ソレン・レルビーが売り込みに訪れた。話題に上ったのは、来年６月でアヤックスとの契約が満了するフィンランド代表CBニクラス・モイサンデル、そして同じアヤックスで右SBとして成長著しいリカルド・ファン・ラインの２人だ。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年１月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン（当時シャフタール・ドネツク）がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち（iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています）、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年７月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。（片野道郎）