「ここに戻れて幸せだった」名手ファン・ペルシが現役を引退!マンU移籍で物議を醸すも…

2019年05月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

プレミアリーグ得点王に二度輝く

18年間に渡るプロキャリアにピリオドを打ったファン・ペルシ。最後まで主将としてチームを牽引した。(C)Getty Images

 偉大なストライカーが、18年に渡る現役生活に別れを告げた。

 5月12日に開催されたエールディビジ第33節、ホーム最終戦となるADO戦で、現役最後のピッチに立ったのがフェイエノールトのロビン・ファン・ペルシだ。

 試合は0-2で敗れ、有終の美は飾れなかったものの、愛するファンの前で92分間出場。後半アディショナルタイムに、大歓声を浴びながらベンチへ退いた。

 35歳の元オランダ代表FWは、16歳の時にこのフェイエノールトでプロデビューを果たした。04年にアーセナルに引き抜かれると、アーセン・ヴェンゲル監督の下で、世界屈指のアタッカーに成長。当初はウインガータイプの選手だったが、徐々に点取り屋として才能が開花し、2011-12シーズンには30ゴールを挙げて、プレミアリーグの得点王に輝いた。

 翌シーズン、ライバルのマンチェスター・ユナイテッドへ移籍して物議を醸したが、雑音に振り回されることなく2年連続のトップスコアラーに。ユナイテッド最後のプレミアリーグ制覇の原動力となった。

 15年夏にそのユナイテッドを退団し、フェネルバフチェでの2年半を経て、フェイエノールトに復帰したのが昨年1月。そして10月に、今シーズン限りで引退する旨を発表していた。
 
 オランダ代表でも102試合で50ゴールと圧倒的な決定力を見せけた名ストライカーは、ADO戦後に行なわれたセレモニーで、次のようなメッセージを送った。地元紙『AD』が伝えている。

「ここで現役を終えることができる。このクラブに戻れて幸せだった。ここで引退できるのは、僕にとって大きな意味がある。僕のゴールでみんなをハッピーにしたかった。(クラブの)成功を祈っているよ。本当に楽しかった、ありがとう!」

 本拠地デ・カイプのファンから、割れんばかりのスタンディングオベーションが起こったのは言うまでもない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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