「俺たちがお祝いパーティーを台無しにする!」マンCのプレミア連覇阻止にブライトンの戦士たちが闘志

2019年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブライトンのドイツ人MFはクロップを激賞。

シティの連覇阻止へ並々ならぬ闘志を燃やすブライトンのダフィー。 (C) Getty Images

 今シーズンのプレミアリーグ王者がついに決まる。

 現地時間5月12日、プレミアリーグ第38節が一斉に開催される。この最終戦で最大の注目を集めるのが、マンチェスター・シティとリバプールの優勝争いの行方だ。

 勝点95で首位に立つシティと勝点1差で追う2位リバプールとのデッドヒートは、前者のクラブ史上初となるプレミアリーグ連覇か、後者の29年ぶりとなる国内トップリーグ制覇か――。いずれの結果になったとしても、大きな話題を集めることは必至だろう。

 それゆえに最終節で対戦するライバルたちのモチベーションは高い。とりわけ、本拠地にシティを迎えるブライトンの面々は、並々ならぬ闘志を燃やしている。今シーズンのプレミアリーグ残留に貢献したアイルランド代表CBのシェイン・ダフィーは、「やるべきことは勝つことだ」と意気込んでいる。

 リバプールの宿敵エバートンのアカデミー出身で、トフィーズで2009年にプロデビューを飾ったダフィーは、古巣のライバルの優勝を手助けする形になっても構わないとプロらしい言葉を残した。

「俺たちは全員がシティのパーティーを台無しにすることを楽しみにしている。何人かのエバートン・ファンは、シティを優勝させるようにメールを送ってきたけれど、俺はプロだ。それに今はもうエバートンの選手ではないし、ブライトンの一員だ。他人の考えは関係ない。プロフットボーラーらしく、やるべきことをするまでだ」
 
 ダフィーに続くようにブライトンのドイツ人MFパスカル・グロスは、同胞であるリバプールのユルゲン・クロップを激賞した。

「クロップはマインツ時代から本当に素晴らしい仕事ぶりだった。ドルトムントで指導を受けた僕の仲間は、『彼が今までで一番のボスかもしれない』と言っていたぐらいだ。あのバルセロナ戦の勝利だって、彼とチームの繋がりがなければ、あんな風にプレーはできなかったはずだ。今のリバプールは戦術や個々の力も優れているけど、それ以上に人間らしさがある。それを引き出しているのは、あの素晴らしい監督だろうね」

 そして、グロスはシティからの大番狂わせを起こすことを誓っている。

「個人的にはリバプールの方がシティよりも好きだ。彼らはとても組織されていて、何より90分の間、本当によく頑張るんだ。チーム全員がね。そして、信じられないほどの奇跡を起こすだろう?」

「僕らはシティよりも試合を楽しめるはずだよ。だから彼らにとっては不快かもしれないけど、きっと落ち着いているプレーできる。シティは強いし、素晴らしいチームだけど、僕らは簡単に諦めるつもりはない。それはリバプールを見て学んでいるし、常にチャンスがあって、不可能なんてないと思っている」

 はたして、今シーズンのプレミアリーグはいかなる決着がつくのか。運命の大一番の行方に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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