ブンデス最終節にEL出場権の可能性を残すブレーメン。大迫勇也の決意は「勝つこと、それだけです」

2019年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

戦列復帰後、初のフル出場

後半はシュート3本を放つシーンもあったがいずれも枠外に。だが、少しずつコンディションも整ってきているようだ。 (C) Getty Images

 現地時間5月11日に行なわれたブンデスリーガ第33節、大迫勇也が所属するブレーメンはホッフェンハイムとアウェーで対決した。

 来季のヨーロッパリーグ(EL)出場の可能性を残したいブレーメンに対し、ホッフェンハイムは、勝利すれば来季チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権獲得となる4位への視界が開ける大事な一戦。激しいせめぎ合いの末、39分にヨハネス・エッゲシュタインが決めた1点を守ったブレーメンが、1-0で勝利した。

 大迫はトップ下でフル出場。試合終了の笛と同時にグラウンドにしゃがみ込むほど力を出し切った。試合後のミックスゾーンでは、「前半はすごく自分たちの狙いが出せた試合だったんじゃないかなと思います。しっかり戦術通りに試合を進めてましたし、1点先制を取ることができた」と振り返った。

 50分にはペナルティエリア内でホッフェンハイムMFフロリアン・グリリチュを巧みな動きで交わすと、タイミングよくスペースに走りこんだMFのマクシミリアン・エッゲシュタインへスルーパス。

 これが決まり、ブレーメンが2点をリードするかと思われた。が、ビデオ判定の結果、直前のプレーでファールがあったためにゴールは取り消しとなり、大迫のアシストも幻となってしまった。

 振り返って大迫は「欲をいえば、追加点のあれが決まっていればよかった」と惜しんだが、「勝てたことが何より」とチームの勝利を喜んだ。

 このアシストのほか、大迫は後半に3本のシュートを放つなど、ゴールにも意欲的な姿勢を見せた。

「僕自身、点を取りたかったけれど、最後のパワーが少し足らなかった。疲れは少なからずはある。復帰したばかりなので、これから自分のコンディションを上げていかないといけないと思う」

 最終節ではホームに3位RBライプツィヒを迎える。EL出場権を獲得するためには、7位ヴォルフスブルクと8位ホッフェンハイムがそれぞれ敗れ、ブレーメンが勝利するというシナリオしか残されていない。

「EL出場権というよりも、勝つことしか可能性はない。勝つこと、それだけです。頑張ります」

 アジア杯後の戦線離脱から5か月。大迫は、今季ブンデスリーガ最後の一戦に向けて言葉に力を込めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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