公式戦7連敗にイニエスタも悲痛の叫び「トンネルみたいなところに行きつく…」

2019年05月12日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「やっぱりサッカーは負けだすと…」

鹿島戦では途中出場。しかしチームを勝利に導けなかった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ11節]神戸0-1鹿島/5月12日/ノエビアスタジアム神戸
 
 ヴィッセル神戸は5月12日の鹿島アントラーズ戦に敗れ、公式戦7連敗。4月に入ってからの試合はすべて黒星で、5得点・12失点とかなり混迷を極めている状況だ。
 
 4月17日にはフアン・マヌエル・リージョ監督が電撃辞任。吉田孝行監督が再び指揮権を託されたが、それからも調子は上向かない。
 
 元スペイン代表のアンドレス・イニエスタも、さすがにこの状況には悲痛を叫んでいる。
 
「今、本当に精査するのが難しい状態。やっぱりサッカーは負け出すと、どんどん自信を失って、どんどんチャレンジする気持ちがなくなっていって、今いるトンネルみたいなところに行きついてしまう。
 
 ポジショニングがうまくいっていなかったりとか、1対1がうまくいかなかったりとか、良いパスが出なかったりとか、そういうことが重なっていくと、どうしても戦うのが難しくなってくる。
 
 ただもう今はやり続けるしかない。こういう状況やプレッシャーに慣れていない選手もいるかもしれませんが、チームが一丸となってこの流れを変えるために働き続けるしかない。そこで良い結果が出ればチームはきっと前に進めると思うので。もちろん今は難しい状況ですけど、ただただ続けていくしかないと思います」

 吉田体制となって、キャプテンを担うイニエスタは、なんとかチームを復調させるために奮闘している。
 
「キャプテンであれ、そうでなくても、個人としていつもチームのポジティブなところを見て、選手たちを鼓舞することは心掛けているし、これからもやりたい。とても難しい状況ですが、来週の横浜戦に勝てば、これがガラッと変わるかもしれない。負けても続けていくしかない。人生もずっと勝っている時はすべて素晴らしく七色に見えるけど、ずっと泣いているわけにはいかないので」
 
 次節のアウェー横浜戦ではなんとしても勝利をもぎ取りたい。主将イニエスタは、苦境に陥るチームを救うべく、全力を尽くす。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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