「選手起用について会長の関与は100%ない」公式戦7連敗後に神戸の吉田監督が明言

2019年05月12日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「メンバー起用について会長が関与しているという報道があるが……」

8節から指揮を執る吉田監督も、いまだチームを勝利に導けず。鹿島戦後には悲痛を語った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ11節]神戸0-1鹿島/5月12日/ノエビアスタジアム神戸
 
 ヴィッセル神戸は5月12日、J1の11節で鹿島アントラーズと対戦し、0-1で敗れた。これで神戸はリーグ6連敗。ルヴァンカップを含めた公式戦では7連敗と、まさに泥沼にはまり込んでいる。
 
 試合後、8節の浦和戦から指揮を執る吉田孝行監督は、勝利が遠い状況について次のように語った。
 
「もちろん戦術的な部分もいろいろあるのは理解しています。それ以上に全員が90分間、『勝ちたいんだ、ボールを奪いたいんだ、ゴールを奪いたいんだ』という姿勢をもっと出していかなければいけない。何人かは出ているけど何人かは出ていないという状況ではいけない。それを選手のせいにするわけではないし、そうなるように自分がやっていかないといけない。そういう意味で自分の責任でもあると思う」と振り返った。
 

 悲痛の叫びをあげる指揮官は会見の最後に、「この場を借りてひとつ言いたい」と前置きをしたうえで、こう語った。
 
「メディアの報道で、メンバー起用について(三木谷浩史)会長が関与しているんじゃないかとありましたけど、それに関しては100パーセントないです。なぜ僕がここでいうかと言うと、そういう報道によって選手が動揺して非常に困るので。システムも戦術もメンバーも全部自分が決めているので。そこだけ変に書かれているのがもどかしいです」
 
 チームの結果も出ず、ピッチ外では様々な噂が交錯している混迷の状況……。吉田監督はこの窮地からチームを救えるのか。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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