「シーズンにサヨナラを告げた」アップ中に右足捻挫の乾貴士は今季“終戦”が濃厚…去就はどうなる?

2019年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

スペイン紙はアラベスでの去就にも言及。

予期せぬ形での負傷で残り試合の欠場が濃厚となった乾。アラベス移籍後は好調ぶりを見せていただけに残念な知らせである。 (C) Getty Images

 バスクの地で奮闘を続けてきた乾貴士の今シーズンは、残念ながら、ひと足早い幕切れを迎えることになりそうだ。

 現地時間5月11日に『AS』をはじめとする複数のスペイン・メディアは、乾が怪我によって、ラ・リーガの残り試合を欠場する見通しであると報じた。

 昨夏にベティスに入団するも、キケ・セティエン監督の戦術にフィットしきれずに少しずつ出場機会を失っていった乾は、今年1月にアラベスへ期限付きで加入すると、堅守速攻を掲げるアベラルド監督の下で躍動。ラ・リーガ12試合に出場して2ゴールをマークし、高い評価を得ていた。

 しかし、そんな乾が不運に見舞われたのは、今月4日に行なわれたラ・リーガ36節のレアル・ソシエダ戦のことだ。試合前のウォーミングアップ中に33節のバジャドリー戦で負った右足首の捻挫が再発し、そのまま欠場を余儀なくされたのである。
 
 『AS』紙によれば、同じく負傷離脱をしているチリ代表DFのギジェルモ・マリパンと乾が、「シーズンにサヨナラを告げた」と伝えたうえで、「経過がうまくいっていない」という日本代表MFは、チームの全体練習には合流せずに12日のバレンシア戦と18日のジローナ戦を欠場すると報道した。

 さらに同紙はシーズン終了後にベティスへレンタルバックされる乾について、「おそらく彼が青のシャツを着る姿は見られないかもしれない。高い給与を今後も支払えるかという問題が解決されない限りは、イヌイは違う色のシャツを着る可能性がある」と記し、一部で伝えられているアラベスへの完全移籍が実現しない可能性を示唆した。

 また、6月にブラジルで開催されるコパ・アメリカに出場する可能性もある乾。それだけに長期離脱の可能性があるとされる「グレード2の捻挫」だと報じられる右足の状態が気がかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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