終盤の“ロベリー”投入も実らず…。微妙なVAR判定に泣かされたバイエルンは勝ち切れずにブンデス7連覇は持ち越し

2019年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半開始早々にゴールネットを揺らすも…。

ゴレツカが強烈なダイレクトボレーで先制点を奪ったかに思われたが、VAR判定で取り消されてしまった。 (C) Getty Images

 現地時間5月11日に開催されたブンデスリーガ第33節で、首位のバイエルンは、敵地でRBライプツィヒと対戦した。

 勝てば、2位ドルトムントの結果に関わらずに前人未到のブンデスリーガ7連覇を達成できるバイエルンは、序盤から積極果敢に攻めに出る。開始早々の10分には、最終的にオフサイド判定となったものの、チアゴの絶妙なパスからレバンドフスキが決定機を迎えた。

 前がかりにくる王者を前に本拠地で優勝を許したくない3位のRBライプツィヒも受け身にはなることはなかった。チームの代名詞であるハイプレスでボールをさらってからの縦に早い攻撃を展開した20分以降は、局面で肉弾戦を演じながらバイエルンに応戦してペースを握った。

 その後、攻勢を強めたバイエルンは敵陣深くに攻め込んだものの、19歳の巨漢CBコナテを中心にしたRBライプツィヒの迫力のある守備を打ち破れず。結局、前半はスコアレスで終了した。
 
 迎えた後半、開始直後からギアを上げたバイエルンは、52分に相手CBコナテがクリアミスをゴレツカがダイレクトボレーでゴールネットを揺らす。しかし、直後に行なわれたVAR判定で、シュートシーンの直前の場面でのレバンドフスキのオフサイドが判明し、待望の先制点は取り消された。

 微妙なVAR判定に泣かされたバイエルンだったが、なおも主導権を握り続け、63分にミュラー、65分にはニャブリが、相手ゴールを脅かす惜しいシュートを放ち、RBライプツィヒよりも多くの決定機を創出していった。

 その後も高い集中力を維持し続けたRBライプツィヒ守備陣の前に攻め手を欠いたバイエルンは、78分にリベリを投入。今シーズン限りで在籍12年の蜜月関係に終止符を打つ36歳の重鎮アタッカーに状況の打開を懸ける。

 これで攻撃のスイッチが入ったバイエルンは84分にリベリが意表を突くヒールシュートで相手ゴールに迫ったが、RBライプツィヒ守護神グラーチの好守に阻まれた。

 さらに88分にはリベリと同じく今シーズン限りでの退団を決めているベテランアタッカーのロッベンをピッチに送り込んだバイエルンは、その"ロベリー"コンビを中心に果敢に敵陣へ攻め入ったが、最後まで得点を挙げられずに0-0でタイムアップを迎えた。

 同時間に開催されていた試合で2位ドルトムントがデュッセルドルフに2-1で勝利したため、バイエルンの7連覇の行方は本拠地アリアンツ・アレーナでのフランクフルト戦に持ち越された。

 なお、バイエルンは次節に勝利すれば、自力で優勝を決められるものの、引き分け以下の結果に終われば、勝点差2の2位ドルトムント次第で逆転優勝を許す可能性がある。それだけに本拠地での最終節は文字通りの大一番となりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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