アザールが史上初の快挙、チェルシーの個人賞を独占! 表彰式でファンの“残留”を求める声には…

2019年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ペンはどこ?」とジョークで

表彰式では笑顔も見られたアザール。チェルシーでの勇姿は残り2試合で見納めとなるのか。 (C) Getty Images

 チェルシーに所属するベルギー代表MFエデン・アザールが、史上初のクラブ個人賞3つを独占で受賞した。英紙『Metro』、『Daily Mail』など複数のイングランド・メディアが報じている。

 アザールが受賞したのは、チェルシーにおける「年間最優秀選手賞」、選手投票によって決まる「年間最優秀選手賞」、そして「年間最優秀ゴール(カラバオ杯リバプール戦のゴール)」の3つだ。チェルシー史上、この3つをひとりが独占受賞することは初だという。

 表彰式に現われたアザールは、手渡されたトロフィーを手に「サポーターに感謝している。最後までチームのために勝つことを考える。ぜひ、ヨーロッパリーグ(EL)の優勝カップを持って帰ってきたい」と意気込んだ。

 司会者に今夏の去就について尋ねられると、「今は何も考えていない。目の前の試合のことだけを考えている」と回答。すると、参加者から「(チェルシーとの契約延長に)サインして!」という声が飛んだ。

 アザールはその声を耳にすると、司会者と目を合わせて肩をすくめた後、「(サインする)ペンはどこにある?」と返答。ジョークで会場を沸かせた。

 そのアザールについて、数日前にこんな報道もあった。車に乗ったアザールが、サポーターから「チェルシーに残ってくれよ」と声をかけられたものの、首を横に振った動画がSNS上に出回り、「レアル・マドリー行きは確実なのでは」と報じられたのだ。

 かねてよりアザールは、R・マドリーの指揮官ジネディーヌ・ジダンへの"尊敬"を公言しており、昨年12月には「彼の下でプレーするのが夢」とコメントしてもいる。

 英紙『METRO』は、今回の表彰式でのアザールを「リップサービスでその声をかわした」と報じ、来季はエースが「このクラブにいない」ことを予測している。また、英紙『The Independent』も「アザールとR・マドリーはすべての面において合意に至る寸前まで話が進んでいる」とし、スペイン行き発表は秒読みの段階と考えているようだ。

 チェルシーは今後、現地5月12日に行なわれるリーグ最終節のレスター戦、そして5月29日にアゼルバイジャンのバクーで開催されるEL決勝のアーセナル戦に臨む。

 現地メディアは、EL決勝が終わった後、アザールのR・マドリー行きが発表されるるのではないかと予測しているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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