ベイルは中国移籍の可能性も!? 高すぎる移籍金&年俸が原因でプレミア復帰は非現実的? 「今の生活水準を保つなら…」

2019年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

元トッテナム指揮官が厳しい言葉を寄せる

異彩を放ったトッテナム時代の輝きを失っているベイル。ジダンから構想外であることを告げられたマドリーを離れるのは、もはや不可避だ。 (C) Getty Images

 今夏に衝撃的な移籍が実現するかもしれない。

 現地時間5月10日、スペイン紙『AS』が、レアル・マドリーに所属するウェールズ代表FWガレス・ベイルが、中国へ活動拠点を移す可能性があると報じたのだ。

 2013年9月にトッテナムから1億100万ユーロ(約131億3000万円)の移籍金でマドリーに加入したベイルだが、度重なる故障によって、満足にプレーが出来ず、周囲を納得されるほどの活躍ができていないのが実情だ。

 ユベントスに移籍したクリスチアーノ・ロナウドに代わるエースとしての活躍が期待された今シーズンも、ラ・リーガで29試合に出場して8ゴールと結果を残せず。マドリーとの契約は2022年6月までとなっているものの、今月6日にはジネディーヌ・ジダン監督から事実上の戦力外通告を言い渡されたと報じられ、マドリーでの将来は不透明となっている。

 一部メディアの報道では、古巣のトッテナムやマンチェスター・ユナイテッドといったプレミアリーグ勢から熱心な誘いを受けているとされているベイル。だが、代理人を務めるジョナサン・バーネットは、英衛星放送『Sky Sports』の取材にして、「どこかのクラブが、我々の考える彼の価値に見合ったオファーを提示すれば、何事も十分に考えられる。もちろん少ない額ではない」としたうえで、「現段階で、ガレスは残りたがっている。契約が2022年まであることを喜んでいる」とマドリー残留を強調してもいる。

 そんななか、『AS』紙は、元トッテナムの指揮官であるティム・シャーウッドが、「(いまの状況なら)中国に行くほかない」と証言したことを報じた。
 
 現在、イングランド国内で解説業に勤しんでいるシャーウッドは、次のようにベイルに厳しい言葉を投げかけている。

「私はガレス・ベイルがプレミアリーグに戻るよりも中国に移籍する可能性のほうが高いと思う。もし、彼が新しいクラブでマドリーの時と同額の給与をもらって、同じだけの高水準のライフスタイルを保とうとしているなら、彼は中国に行くほかないだろう。

 私はベイルに対してジダンがゴーサインを出したと思っているが、巷で噂されているような大型契約が今のベイルに見合うとは思わない。だからトッテナムに戻ってくるとしたら、それは相当にロマンティックな出来事になる。ただ、スパーズがそれを実現させるためには、マンチェスター・ユナイテッドがアレクシス・サンチェスに払っているような莫大な金を必要とする。あまりにも非現実的だ」

『AS』は、このシャーウッドの言葉を伝えたうえで、マドリーでベイルが貰っていた年俸が1500万ユーロ(約18億5000万円)であると報道。来る7月16日に三十路を迎え、ここ数シーズンに渡って満足に働けていない選手に支払う金額としては、費用対効果の面でも、高すぎるとしている。

 もはや、"不良債権化"しつつあるベイル。マドリー退団は濃厚ながら、受け入れ先はあるのか。はたして、新天地は――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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