ポグバ、デリフト、バロテッリ…活動禁止となった敏腕代理人ライオラ、その“豪華な顧客たち”の行く末は!?

2019年05月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

FIFAが「ワールドワイドな制裁に拡大する」と公表

左上から時計回りにポグバ、デリフト、バロテッリ、ヴェッラッティ。いずれも代理人ライオラの顧客で、今夏の移籍が注目されている大物たちだ。(C)Getty Images

 5月9日、イタリア・サッカー連盟はひとつの裁定を発表した。数多のトッププレーヤーたちを顧客に持つ敏腕代理人、ミーノ・ライオラの資格と活動を3か月間停止すると決定したのだ。
 
 いかなる事例によって今回のペナルティーに至ったかは明らかにされていないが、2015年にジャンルカ・スカマッカがローマからPSVアイントホーフェンに移籍した際に、なんらかの禁止行為があったのではないかと推察されている。

 これを受けて、FIFA(国際サッカー連盟)も動いた。翌10日に同規律委員会が声明を発表し、「ミーノ・ライオラへの3か月の制裁と(いとこである)ヴィンセンツォ・ライオラの2か月の制裁を、ワールドワイドな効力とする」としたのだ。つまりは移籍市場がクローズされる8月末の直前まで、ライオラは世界規模でいっさいの活動を制限されることになる。
 
 やはり気になるのが、彼の顧客たちの去就だ。
 
 英紙『The Sun』は「危険に晒されているライオラの顧客11人」と題して、ベスト11を紹介するようにフォーメーション図を載せて紹介。錚々たるメンバーが名を連ねている。
 
 やはり筆頭格は、フランス代表のMFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)だ。レアル・マドリー行きが盛んに報じられるなか、マンUが1億6000万ポンド(約240億円)という強気な値札を設定した、マドリーのジネディーヌ・ジダン監督が「この夏に(スカッドに)加わるか、永遠にないかのどちらかだ」と究極の選択を迫ったなど、目まぐるしく情報が錯綜している。ポグバ自身は敬愛するジダンの元でのプレーを切望しているが、今回のライオラへの裁定が交渉にどんな影響を与えるだろうか。
 
 今季のアヤックス・アムステルダムで眩いばかりの輝きを放ったのが、19歳のオランダ代表CBマタイス・デリフトだ。こちらもライオラの秘蔵っ子で、すでにバルセロナ、マンU、ユベントスといったメガクラブが水面下で争奪戦を繰り広げている。マルセイユ所属のイタリア代表FWマリオ・バロテッリも去就が注目されるひとり。今季いっぱいでフリーの身となるため、新天地探しが急務となっている。

 
 そのほかにも、以下のスタープレーヤー8人の名が挙がっている。
 
GK ジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン/イタリア代表)
DF コスタス・マノラス(ローマ/ギリシャ代表)
DF ケニー・テテ(リヨン/オランダ代表)
MF マルコ・ヴェッラッティ(パリSG/イタリア代表)
MF ブレイズ・マテュイディ(ユベントス/フランス代表)
MF ヘンリク・ムヒタリアン(アーセナル/アルメニア代表)
FW ジャスティン・クライファート(ローマ/オランダ代表)
FW モイゼ・ケーン(ユベントス/イタリア代表)
 
 世紀の大移動が予測される今夏の移籍マーケット。今回の"ライオラ騒動"がいかなる展開を見せていくのか、動向を注視する必要がありそうだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事