リバプールはいかにして「奇跡」を起こしたのか?主将ヘンダーソンが明かした指揮官の言葉とは

2019年05月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「監督の言葉にインスパイアされた」

中盤で獅子奮迅の活躍を見せたヘンダーソン(右)。そのキャプテンシーにも称賛が。 (C) Getty Images

 アンフィールドでラ・リーガ王者のバルセロナを4-0で下し、奇跡の大逆転でチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝進出を決めたのがリバプールだ。

 主将のジョーダン・ヘンダーソンは、試合後の取材で「最高の夜」と語りつつ、この最高の結果を残せたのは、「監督の言葉にインスパイアされたから」と明かしたようだ。英紙『The Guardian』が報じている。

「スタジアムに来る前に、監督は僕らにこんな話をしたんだ。『もし我々が今夜の試合を楽しむことができれば、たぶんいつの日か、こんな"特別な夜"があったんだよと孫に話して聞かせることになる』とね。その話を聞いて、監督が僕らの勝利を信じていることが分かったし、選手は監督を信じようと思うことができたんだ」

 そして、この逆転勝利の源となったのは、クロップがチームに根付かせた"信念"だとコメントした。

「(クロップ)監督は、試合中に誰に何が起ころうとも、試合終了の笛が鳴るまで最後まで戦い続ける"信念"を僕らに根付かせた。僕らはこれまでと同じことを、日曜日の試合(プレミアリーグ最終節)まで続けるだけだ。

 これからリーグ最終節、そしてチャンピオンズ・リーグ決勝という重要なふたつの試合が待ち構えているけれど、どんな結果になるにせよ、この気持ちとスピリットを持ち続けなければならない」

 そう語ったヘンダーソンについて、英メディア『talkSPORT』は「この先、彼が"なぜキャプテンであるか"と疑問に思うことはないだろう」と報じ、主将としての器を絶賛している。

「彼はこれまで、偉大なキャプテンだったスティーブン・ジェラードと何度も比較され、苦しんできた。しかしこの試合で、彼が主将であることの疑問は払しょくされただろう。

 前半、ヘンダーソンが膝を負傷して倒れ込んだとき、誰もが彼がピッチから去ると思った。だが彼はピッチに戻り、最後まで勇敢に戦った。至るところに顔を出し、バルセロナの選手たちの攻撃をシャットダウンした。それだけでなく、チャンスの起点にもなった。
間違いなく、キャプテンを称賛するに値するパフォーマンスだ」

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