「試合前には不可能だと言っていた…」熱血漢クロップも想定外! “アンフィールドの奇跡”に大興奮

2019年05月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「なんて奴らだって思った」と正直に告白。

キックオフ直後からアグレッシブに仕掛けさせたことが功を奏したクロップ。その采配がズバリ的中しての勝利だった。 (C) Getty Images

 自軍が起こした奇跡的な逆転勝利にリバプールの熱血漢も唸った。

 現地時間5月7日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝・第2レグで、リバプールは本拠地アンフィールドでバルセロナに4-0と大勝。アグリゲートスコアを4-3として2シーズン連続でのファイナル進出を決めた。

 敵地カンプ・ノウでの第1レグを0-3と落としていたリバプールは、モハメド・サラーとロベルト・フィルミーノを故障で欠きながらも、立ち上がりからエンジン全開で怒涛の攻撃を展開した。

 7分にディボック・オリギがいきなり先制点を奪って勢いに乗ると、54分と56分にジョルジニオ・ヴァイナルダムが立て続けに決めてトータル3-3の同点。そして79分に再びオリギがCKからゴールを挙げて、奇跡的な大逆転劇を演じたのである。
 
 試合終了直後、躍動した選手たち一人ひとりと熱い抱擁を交わし、スタンドに陣取ったサポーターたちと応援歌である『You'll  Never Walk Alone』を熱唱したリバプールの指揮官ユルゲン・クロップは、英メディア『BT Sports』のフラッシュインタビューで興奮気味に「圧倒的で凄過ぎる一戦だった」と答えている。

「ほんとに『なんて奴らだ』と思ったね! 信じれないよ。アンビリーバブルさ。私はネイティブじゃないからそれ以外の言葉が見つからないね(笑)。今日の相手は世界最高の相手だった。選手たちには試合前に不可能かもしれないと言っていた。

 あんな状況下で普通に勝つだけでも難しいのに、しかも完封でね……アンビリーバブルだ。ミルナーはピッチで泣いていたよ。我々にとって意義深い試合だったし、フットボールの最高の瞬間だ」

 そして稀有なモチベーターとして知られる51歳の熱血漢は、最高の雰囲気を生み出してくれた"12番目の仲間たち"への感謝を忘れなかった。

「もちろん世界にはフットボールより大事なものはある。でも、こんなエモーショナルな雰囲気を一緒に作り出せることは特別だし、サポーターたちにも感謝をしたい。もちろん選手たちを讃えたい。こうした試合には自信を持って臨まなきゃいけないし、フットボールでは何だって可能なんだと大胆にやれた」

 クロップ率いるリバプールは、来月1日にマドリードで開催される決勝で、レアル・マドリーに敗れた昨シーズンの雪辱を晴らせるか。その前に、12日に行なわれるプレミアリーグ最終節、ウォルバーハンプトン戦に挑む。リーグ制覇が懸ったこの一戦も、アンフィールドが最高のムードに包まれるのは間違いないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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