「ミラクルすぎる!」「人生に不可能なことなんてない」リバプールの“CL史上初”の逆転劇に英メディアも歓喜!

2019年05月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

欧州カップ戦では1986年のバルサ以来、CLでは史上初の大逆転劇!

バルサという強敵を相手に3点ビハインドから見事にひっくり返してみせたリバプール。このメイクミラクルに母国メディアも沸いている。 (C) Getty Images

 リバプールが奇跡的な逆転劇の主役となった。

 現地時間5月7日に開催されたチャンピオンズ・リーグ準決勝・第2レグで、バルサを本拠地アンフィールドに迎えたリバプールは4-0と完勝。2戦合計スコアを4-3として2シーズン連続のファイナルへと駒を進めた。

 1日に行なわれた第1レグで0-3と落として後がない状況だったリバプール。だが、股関節を痛めているロベルト・フィルミーノ、直近のニューカッスル戦で脳震盪を起こしたFWモハメド・サラーの欠場により、まさに飛車角落ちの苦しいチーム状態で重要な一戦に臨まなくてはいけなかった。

 それでもコップ(熱烈なリバプール・ファン)の後押しを受けたレッズは、立ち上がりの7分にディボック・オリギが先制点をねじ込むと、1-0で迎えた後半の54分と56分に途中出場のジョルジニオ・ヴァイナルダムが2ゴールをもぎ取って合計スコアをタイに戻したのだ。

 動揺の色を隠し切れないバルサを尻目に、その後も攻め続けたリバプールは79分についにやってのける。右からのCKでトレント・アレクサンダー=アーノルドが機転を利かせてクイックリスタートをし、エリア内に絶妙なボールを供給。これをフリーで受けたオリギが、ワントラップから右足でのシュートでゴール左上隅を射抜いたのだ。

 このベルギー代表FWの殊勲の一撃で逆転に成功したリバプールは、ドラマチックな展開でマドリードでの決勝に駒を進めたのだった。
 
 まさに"アンフィールドの奇跡"と呼んでも過言ではない試合を、英国メディアも興奮気味にレポートしている。

 英紙『The SUN』が、「ミラクルすぎる復活だ。この試合を上回るものなど何もないだろう。今宵のリバプールは、人生は何でも可能なのだということを証明してくれた」と綴れば、同じく英紙『Daily Mail』は、「彼はやってのけた! 0-3という事実上不可能と言える試合を奇跡的にひっくり返してみせたのだ。しかも、相手はバルサだ」と記した。

 英公共放送『BBC』は、「欧州カップ戦の準決勝において第1レグを0-3で落としたチームが、それをひっくり返したのは、1985-86シーズンのヨーロピアンカップでバルサがスウェーデンのイェーテボリを破って以来。CLでは今回のリバプールが史上初めての快挙だ」と報道し、「まさに歴史的で、壮大な夜だった」と褒め称えた。

 まさに死地からのカムバックを遂げたリバプールは、昨シーズンに叶えられなかった14年ぶりの欧州制覇という夢を今度こそ実現させられるか。この勢いをもってすれば、何でも成し遂げられそうだが、はたして――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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