「素晴らしい家具がいる…」新スタ完成のトッテナムが1年ぶりの補強に動く! 指揮官が英紙で切願!

2019年05月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もうこの5年のようには生きられない」

5年に渡りトッテナムを指揮してきたポチェティーノは、限られた戦力を巧みな手腕で束ね、チームを着実に成長させてきた。 (C) Getty Images

 今年3月にようやく新スタジアムをお披露目したトッテナム。彼らはその間にいくつもの"我慢"を強いられてきた。

 そのなかで最も耐え難いものだったのが、選手補強だろう。

 総工費10億ポンド(約1450億円)をかけた新スタジアムの建設がはじまった5年前から補強費の節約を余儀なくされ、他クラブが大枚を叩いてワールドクラスの選手を引き抜いていく中で、自前の選手や格安で買い付けた選手たちでやり繰り。今シーズンの2度の移籍市場では、う前代未聞の補強ゼロに終わった。

 しかし、ようやく新たな本拠地を手にし、9万人のキャパシティーを誇るウェンブリー・スタジアムを間借りしていた間に手にしたとみられる純利益1億4000万ポンド(約196億円)を補強に回す目途が立ったこともあり、ダニエル・レビー会長が固く締めていた財布のヒモが緩むと見られている。

 就任5年目を迎えているマウリシオ・ポチェティーノ監督も、首脳陣が来る夏の移籍市場で十分な補強費を用意してくれることを期待している。英紙『The Sun』が、アルゼンチン人指揮官のコメントを紹介した。

「私たちは再建する必要がある。それは痛みを伴うものかもしれない。だが、素晴らしい家には、素晴らしい家具が必要だ」

 補強の必要性を説いたポチェティーノだが、それには闇雲に大枚を叩くのではなく、チームの理念に沿った戦略が重要だと訴えた。

「我々はマンチェスター・シティやリバプールのようなチームのやり方を手本にする必要がある。補強をするにしても、勇気を持ち、賢く、そして創造的に遂行しなければいけないね。今はしっかりとしたプロジェクトを構築して、それをやり遂げるためのプランを明確にしないとダメだ」

 そして、最後にポチェティーノはこう締めくくっている。

「良いスタジアムを持っていても、チーム力を深められるかは別の問題だ。大事なことはクラブが次の段階で何を求めるかということだ。ああいった素晴らしいスタジアムを建てることを達成した今、クラブに対してファンが求めることはなんだろうか。我々はもう過去5年のように生きることはできない」

 ポチェティーノ率いるトッテナムは、今夏の移籍マーケットで念願の一線級を補強できるのか。そのためにも、まずは、トップ4でフィニッシュして来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権を手にすることが重要になりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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