引退を発表したばかりのシャビ、ベティスの監督候補に浮上!乾貴士の去就にも影響か

2019年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻撃サッカー継続の担い手として

司令塔としてバルサに数々のタイトルをもたらしたシャビ。第2の人生に注目が集まる。(C)Getty Images

 先日、今シーズン限りでの現役引退と指導者への転身を発表したばかりの元スペイン代表MFシャビ(アル・サード)に、早速オファーが舞い込むかもしれない。

 スペイン紙『Sport』が報じたところによると、ベティスが次期監督の候補としてリストアップしているという。

 キケ・セティエン監督体制2年目のベティスは、シーズン中盤から徐々に失速。35節終了時点で11位に甘んじ、指揮官は今シーズン限りでの退任が有力視されている。

 クラブは、キケ・セティエンが浸透させたポゼッションサッカーの継続を目指し、その担い手としてシャビを候補のひとりにしているという。

 バルサの司令塔として"ティキ・タカ"(ショートパスを繋ぐスタイル)の中心を担ったシャビは、引退発表に際し、次のようなコメントを残していた。

「指導者としての私の哲学は、ヨハン・クライフとラ・マシア(バルサの下部組織の総称)の影響を受けて長い時間をかけて培ってきたスタイルだ。そのバルサのサッカーこそが最大の要素で、攻撃的で、フィールドを支配するポゼッションサッカーを取り戻したい」

 同じくクライフを信奉するキケ・セティエンの後任として適任というわけだ。
 
 Sport紙は、シャビはすでにUEFAライセンスの取得に向けて動いており、その点は問題にならないだろう、と綴っている。

 監督交代となれば、現在ベティスからアラベスにレンタル中の乾貴士の立場にも、当然影響が出てくるだろう。ともにパスを繋ぐスタイルというのは変わらないものの、3-4-2-1を好むキケ・セティエンに対し、シャビがバルサの伝統である4-3-3をベースにするのは想像に難くない。そうなれば、乾のもっとも得意とする左ウイングでのプレーが可能になる。

 はたして、現役引退後すぐにラ・リーガ1部の監督、しかもバルサ以外のチームで指揮を執るという驚きのプランは実現するのか。今後の動向に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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