2度追いつかれ、大黒柱サラーがアクシデントで離脱…。それでも負けなかったリバプールがプレミア制覇に望みを繋ぐ!

2019年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

武藤は後半アディショナルタイムから出場。

チームが苦戦を強いられたなかで、決勝弾を決めたのは、オリギだ。 (C) Getty Images

 現地時間5月4日に開催されたプレミアリーグ第37節で、リバプールが敵地でニューカッスルと対戦した。

 自力優勝は消えたものの、首位マンチェスター・シティを勝点1差で追う2位リバプール。1日にカンプ・ノウで行なわれたチャンピオンズ・リーグのバルセロナ戦から中2日で迎えた今節は、主力のフィルミーノとマティプを下げて、スターリッジとロブレンを先発に入れて臨んだ。

 試合は序盤から主導権を握ったリバプールがセットプレーから先手を取る。13分、右CKからエリア内でフリーとなったファン・ダイクがヘディングシュートを難なくゴールに決めた。

 幸先よくセットプレーから均衡を破ってみせたリバプールだったが、20分にニューカッスルに一瞬の隙を突かれる。右サイドからのクロスがファーサイドに流れたところをリッチーが折り返してエリア内のロンドンがシュート。これは相手DFアレクサンダー=アーノルドにブロックされるも、こぼれ球をアツが押し込んだ。

 これで一気に流れがホームチームに傾くかと思われたが、アウェーチームはそれを許さなかった。28分に勝ち越し弾を奪うのだ。右サイドに攻め上がったアレクサンダー=アーノルドのクロスボールをエリア内中央に立ったサラーが右足で合わせてゴール左下隅に流し込んだ。

 チャンスを確実に仕留めてリードを奪ったリバプールは、その後もニューカッスルの反撃を危なげなくかわしながら試合を推し進め、前半を2-1で折り返した。
 
 迎えた後半も前に出たリバプールに対し、怖じ気づくことなく前に出たニューカッスルは、54分にエースの右足が同点ゴールを生む。右CKからバイタルエリアに立っていたマンキージョがエリア内にヘディングで落とすと、これをロンドンがダイレクトシュート。豪快な一撃はゴール右下隅へ突き刺さった。

 タイスコアに戻され、再び勝ち越しを狙いにいきたいリバプールだったが、68分にアクシデントに見舞われる。大黒柱のサラーが相手GKドゥブラフカと競り合って着地した際に後頭部を強打し、そのまま担架に乗せられてピッチを退いたのだ。

 予期せぬ形でエースを失ったリバプールは、75分過ぎから守勢に回ったニューカッスルを前に前掛かりに攻めたが、アタッキングサードを固めた相手のブロックを突き崩すための創造性を欠き、いたずらに時間を浪費していった。

 刻一刻と時間が過ぎ、アウェーチームへのプレッシャーが強まるなか、86分に試合は動く。右サイドでFKのチャンスを得たリバプールは、キッカーのシャキリが絶妙なボールをエリア内へ蹴り込むと、これをサラーに代わってピッチに立ったオリギがヘディングで流し込んで、勝ち越し点を決めたのだ。

 リードを奪われたニューカッスルは、後半アディショナルタイム1分に武藤を投入し、パワープレーを講じたが、自陣で守備ブロックを固めたリバプールに逃げ切られて万事休すとなった。

 2度も追いつかれ、さらに負傷交代でエースを失う苦しい展開となった試合を3-2で制したリバプールは、暫定ながら首位に浮上。現地時間6日にレスターとの一戦を迎えるマンチェスター・シティにプレッシャーを与える形となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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