原口元気が奮闘のハノーファー、王者バイエルンに力負け。ブラジル人FWの「10分で退場」が響く…

2019年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

PKで1点を返した直後に…。

先発フル出場を果たした原口。守備では奮闘を見せたが……。(C) Getty Images

 5月4日に開催されたブンデスリーガ32節で、原口元気と浅野拓磨が所属する最下位(18位)のハノーファーは、敵地で首位バイエルンと対戦し、1-3で敗れた。

 原口は4-3-1-2の右インサイドハーフで先発。あと1試合出場すると保有元のアーセナルからの買い取り義務が発生する浅野は、この試合もベンチから外れた。

 最初にいい形を作り出したのはハノーファー。4分、左サイドからのクロスに原口がヘッドで合わせるも、枠を捉えられない。

 その後は、バイエルンに押し込まれる展開が続く。11分には、ヨシュア・キミッヒのクロスにキングスレー・コマンがヘッド。これはGKミヒャエル・エッサーが身体を張ってセーブする。

 何とか凌いでいたハノーファーだったが、絶対王者の波状攻撃に持ちこたえられない。27分、再びキミッヒのクロスからロベルト・レバンドフスキに強烈なヘッドを叩き込まれ、先制を許す。

 40分には、レオン・ゴレツカに狙いすましたミドルを叩き込まれて、あっさり追加点を奪われる。その直前にジェローム・ボアテングの左足のミドルを防いだエッサーも反応できなかった。

 16位シュツットガルトの結果次第で降格が決まってしまうアウェーチームは、その後も完全にボールを支配され、前半は全くチャンスを作り出せなかった。
 
 51分、ハンドでPKを獲得したハノーファーは、後半から入ったジョナタスが決めて1点を返す。

 しかし、喜びも束の間、その直後にジョナタスが立て続けにイエロカードを貰って退場。出場からわずか10分間でピッチを後にする。

 その後はますますバイエルンに一方的にボールを支配される。そして83分、途中出場のフランク・リベリに左サイドを崩されて3点目を奪われ、万事休す。フル出場の原口は守備で奮闘したものの、見せ場を作れなかった。

 7連覇に向けて一歩前進したバイエルンに対し、ハノーファーは、シュツットガルトが敗れたため、今節の降格は免れたものの、極めて厳しい状況に追い込まれた。残り2節を連勝したうえで、シュツットガルトが連敗することが残留の条件となる。

 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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