Jリーグ挑戦が噂された“ピカチュウ”がファンを殴ってブラジルで物議…「日本での契約はどうした!」

2019年05月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ネイマールの真似かよ!」という野次も

一時はJリーグへの挑戦も噂されたピカチュウ。物議を醸す騒動を起こしてしまった。 (C) Getty Images

 先月27日、フランスでプレーする世界的クラッキの暴挙が大きな話題となった。

 パリ・サンジェルマンのネイマールが、フランス・カップ決勝でレンヌにPK戦の末に敗戦した後、スタンドでの表彰式に向かう最中にある男性ファンから野次を飛ばされたことに憤慨。相手を突き飛ばすように右手でパンチを繰り出したのだ。

 セレソンの至宝が見せたこの振る舞いは、もちろん大バッシングを受けることになった。

 それから6日後、ネイマールの母国ブラジルでもファンと選手の衝突が起き、物議を醸している。

 渦中の人となったのは、ブラジル屈指の名門ヴァスコ・ダ・ガマに所属するヤーゴ・ピカチュウだ。この特徴的な名前に聞き覚えのある方もいるだろう。昨年4月にガンバ大阪や浦和レッズへの移籍が噂され、日本でも一時期、話題になった選手だ。

 そんな「ピカチュウ」こと本名ライビソン・ヤーゴ・ソウザ・リスボアが、ファンとの騒動を引き起こしたのは、現地時間5月3日、マナウスの空港でのことだった。
 
 英紙『The Sun』が伝えたところによれば、この日、遠征先から戻ってきたチームの出迎えに300人を超えるヴァスコ・サポーターが空港に集結。ピカチュウがサインや写真撮影に追われていると、一部のファンが物を投げ始めたという。

 これに激怒したピカチュウは我を忘れ、ひとりのファンをめがけて強烈なパンチをお見舞い。これを見た周囲からは、「ネイマールの真似かよ! みっともない!」、「オファーを受けていた日本での契約はどうしたんだ!」といった野次が飛び交い、空港は騒然とした空気に包まれた。

 一部のサポーターが物を投げつけた理由として挙げられるのが、チームの不振だ。先月28日に開幕した国内リーグ戦でヴァスコは2連敗スタートとなり、正式監督もいまだ決まっていない混迷状態にある。

 そうしたチーム状況に業を煮やしたファンからの攻撃を受け、堪忍袋の緒が切れてしまったピカチュウは、すぐに謝罪声明を発表。事件当時の様子を説明しつつ、後悔の念を口にしている。

「僕は母親の膝の上に座っていた子どもたちと写真を撮っていた。そうしたら物が飛んできて、彼らは僕を殴り、さらに子どもにも手を出そうとした。これは警察にも伝わっていることだし、ビデオを見れば、僕らが物を投げないように頼んでいるのは明らかだ。

 ここで僕は暴力的な行動をしたくはなかったことを明確にしたい。そして自分のやった行為に後悔しているということはハッキリさせておきたい。ただ、僕の振る舞いに驚いている人には、子どもが殴られそうになっていたことを知って欲しかったんだ。

 僕は私生活において、こうした振る舞いは一切しないし、暴力的な行為で問題を起こしたこともない。それは僕のことを分かっている人なら誰でも知っていることだ。

 空港で僕がやってしまったことについては非常に申し訳なく思う。それを見てショックに思ったファンにはお詫びをしたい。ただ、真実を話していることだけは理解してほしい」

 誠心誠意を込めてファンへの謝罪を口にしたピカチュウは、汚名返上のパフォーマンスを見せられるのか――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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