【マッチレポート】日本 0-4 ブラジル|格の違いを見せつけたネイマールが怒涛の4ゴール

2014年10月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

終盤はまさしく“エース”の独壇場に。

 やはりブラジルは強かった――。日本代表は10月14日、シンガポールでブラジルとのテストマッチに臨んだものの0-4で大敗。ネイマールに4ゴールを叩き込まれた。
 
 日本は、本田圭佑、長友佑都がスタメンを外れるなど、ジャマイカ戦から大幅にメンバーを変更。GKは西川周作に代えて、川島永嗣を起用。最終ラインは右から酒井高徳、塩谷司、森重真人、太田宏介と並び、中盤はアンカーに田口泰士、インサイドハーフは右に柴崎岳、左に森岡亮太という構成。3トップは右から小林悠、岡崎慎司、田中順也という顔ぶれになった。
 
 序盤は劣悪なピッチ状態に、互いに素早いパスワークが見られず、スローテンポな立ち上がり。日本は、うまく攻守のバランスをとって、ブラジルの攻撃に対応した。
 
 しかし、徐々にペースを上げたブラジルに押し込まれると、17分にドリブル突破を図ったネイマールを止め切れず、ペナルティーエリア手前でFKを与える。ネイマールが蹴ったボールはバーを直撃しピンチを脱したものの、直後の18分にあっさりと先制点を許してしまう。ジエゴ・タルデッリの縦パスからネイマールに抜け出され、川島の必死のセーブも及ばずゴールネットを揺らされた。
 
 先制点を奪われた日本は、ブラジルに主導権を握られる展開に。ネイマール、ウィリアン、オスカールが自在にポジションチェンジを繰り返しながら攻め込むブラジルに、自陣に押し込まれる。20分には左サイドを突破したネイマールに再び決定的なシュートを許したが、これはゴール左に外れた。
 
 だが23分、ブラジルの一瞬の隙をついて日本が決定機を掴む。左サイドから太田が鋭いグラウンダーのクロスを送り込むと、ブラジルDFのクリアミスを小林が左足ボレーで狙う。このシュートはわずかにバーの上に外れた。
 
 前半をこのまま1点ビハインドで折り返した日本は、後半頭から森岡に代えて本田を投入。反撃の糸口を掴みたい日本だったが、立ち上がりの48分にミスから追加点を奪われてしまう。中盤での柴崎のパスミスをコウチーニョに奪われ、そのままネイマールにつながれると、ゴール右隅に流し込まれた。
 
 失点直後はリズムを失いかけたものの、日本は55分に岡崎がポスト直撃の強烈なシュート。柴崎から田中、岡崎とリズム良くつないだ連係からチャンスを掴んだ。
 
 その後はブラジルに決定的なチャンスを作られながらも、粘り強く凌ぎ続ける日本。67分には武藤のアグレッシブな仕掛けからの折り返しに本田が飛び込むも、これはDFに惜しくもクリアされてしまった。
 
 しかし、終盤はこの日の主役であるネイマールが日本に格の違いを見せつける。77分、こぼれ球に合わせてハットトリックを達成すると、その3分後にはカウンターからカカのクロスにヘッドで合わせて4点目。エースが怒涛のゴールラッシュで、世界トップクラスの実力をまざまざと見せつけた。
 
 結局、試合は4-0でブラジルが完勝。過去10戦未勝利の日本は、またしても勝利を奪えず、「突き詰めなければいけないところはいっぱいあった」という岡崎の言葉にも象徴されるように、世界との差を痛感させられる結果となった。

【ゲームphotoギャラリー】 国際親善試合 日本 0-4 ブラジル
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事