なぜネイマールのレアル・マドリー入団を指揮官ジダンは望まないのか

2019年05月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

巨大なエゴ、夜遊びグセ、さらには──

名門再建に向けて、ジダン監督はいかなる構想を練っているのか。(C)Getty Images

 先のフランス・カップ決勝でレンヌに敗れ去ったパリ・サンジェルマン。その試合後の表彰式で、ネイマールが罵声を浴びせてきた男性ファンに激高し、パンチをお見舞いする映像がSNSを通じて世界中に拡散した。信じがたい暴挙が物議を醸している。
 
 もはやパリSGへの忠誠心は求めるべくもなく、クラブ自体もトラブル続きのネイマールを夏に売却する準備を進めているとされる。移籍先の筆頭候補は、兼ねてから噂されているレアル・マドリーだ。フロレンティーノ・ペレス会長の肝煎りで、交渉が一気に進む可能性もある。
 
 だが、マドリー指揮官のジネディーヌ・ジダンは納得していないようだ。そう報じているのがスペイン・メディア『Diario Gol』で、ジダンはペレス会長に直談判し、ネイマール獲得に関して慎重に判断するよう嘆願しているという。
 
「ネイマールが夏にPSGを去るのは間違いなく、クラブは買い手を探している。その最大の交渉相手がレアル・マドリーだ。ネイマールはエデン・アザール(チェルシー)と一緒にプレーしたいとの希望を持っており、ペレス会長が彼らふたりの獲得に熱心なのは周知の事実。しかしながら、監督ジダンはネイマールがチームに及ぼす悪影響に懸念を抱いている」

 
「バルセロナでもパリでも毎晩のようにナイトクラブに出かけ、ロッカールームでは巨大なエゴで風紀を乱してきた。マドリードでも同様の振る舞いをするのは疑いがなく、ジダンはペレスに『(ネイマール獲得は)悪いアイデアだ。莫大なカネをかけてまで獲る必要があるのか、よく考えてほしい』と、進言しているようだ」
 
 ネイマール獲得に向けて、パリSGとのトレード交渉要員にガレス・ベイルやカリム・ベンゼマの名が上がるなど、さまざまな情報が交錯している。とはいえ肝心のフランス人指揮官が首を縦に振らないかぎりは、さすがにこのビッグディールも実現しないだろうか。
 
 いずれにせよネイマールの周辺が、かなり騒がしくなってきたのは確かだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】ネイマールが野次る男性ファンにパンチ! 決定的瞬間はこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事