「コウチーニョなしでも…」名将クロップがバルサ戦を前に“裏切りの愛弟子”に言及

2019年05月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

残留を拒んで移籍を直訴

クロップ(左)の下でリパプールの大黒柱へと成長したコウチーニョ(右)。だが、蜜月は長く続かなかった。(C)Getty Images

 現地時間5月1日に開催されるチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝・第1レグで、リバプールはバルセロナと敵地で激突する。

 この大一番でとりわけ注目を集めるのが、ルイス・スアレスとともに古巣対戦となるバルサのMFフィリッペ・コウチーニョだ。

 2013年冬にインテルから加入したコウチーニョは、徐々にその存在感を高めると、15年10月に就任したユルゲン・クロップ監督の下で覚醒。押しも押されもせぬ大黒柱へと成長した。

 だが、蜜月は長くは続かなかった。バルサが獲得に動いていることを知ったブラジル代表MFは、強硬に移籍を直訴。リバプールの慰留にも耳を貸さず、18年冬に移籍金1億3500万ユーロ(約175億円)を置き土産にリバプールを去ったのである。

 前日会見に臨んだクロップ監督は、半ばチームを裏切る形で出て行った格好の愛弟子について、次のようにコメントした。英紙『The Sun』などが伝えている。

「フィルが退団し、我々は多くのものを失った。彼はワールドクラスの選手だからね。でも、彼なしでもやれている。正直、ここまでの結果を残せるとは想像してなかったけどね」

 また、コウチーニョとの対戦については、「彼と一緒に仕事をするのが好きだった。合うのを楽しみにしているよ」と語っている。
 
 このドイツ人指揮官が語る通り、シーズン途中にコウチーニョが抜けたにもかかわらず、リバプールは昨シーズンのCLで準優勝。今シーズンも2年連続のベスト4進出を決め、プレミアリーグでもマンチェスター・シティと熾烈なタイトル争いを繰り広げている。

 ただ、敵地カンプ・ノウでの第1レグは厳しい戦いを強いられるだろう。さしもの名将クロップも、「100パーセント苦しい試合になる」と、警戒を強めている。

 バルサ加入後、リバプール時代の躍動感が影を潜め、批判を浴びることも少なくないコウチーニョは、古巣相手にどんなプレーを見せるのか。恩師としては、もちろん大人しくしておいて欲しいところだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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