編集部が選ぶ、平成のジュビロ磐田ベスト11! 黄金期のメンバーを中心にドゥンガ、アジウソンも外せない

2019年05月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

強さと華麗さを両立させて黄金時代を築く

名波を中心にした中盤の豪華さもさることながら、前線や守備陣にも名手が揃う。

【ベスト11選出理由】
黄金期のメンバーが中心。チームに闘魂を注入したドゥンガ、若手DFの手本となったアジウソンも外せない。GKには"神セーブ"連発の現守護神を選んだ。奥、前田を入れられないのが残念。
 

【ジュビロ磐田の平成史】
 Jリーグ参戦3年目の97年にステージ初優勝を飾ると、その後も毎年のように優勝争いに絡み強豪としての地位を確立。鹿島と2強を形成した。その礎を築いたのは、ボールを支配して常に主導権を握る「アクションサッカー」をチームに植えつけた初代監督のオフト(94~97)。明確なスタイルを持ち、それを貫くというオフトイズムは彼の退任後もチームに息づいた。
 
 00年秋に就任した鈴木監督は、司令塔の名波を中央にサイコロの5の目の形に中盤のプレーヤーを配置する新システムと、選手が緊密に連動してプレスを仕掛ける攻撃的守備を導入する。選手の成熟と新戦術の浸透でチームは盤石の強さを手に入れ、Jリーグを席巻。01年、02年には2年連続で年間3敗という圧倒的な強さを見せ、黄金期を迎えた。強さと華麗さを両立させたパスサッカーは、J史上に残る傑作だろう。
 
 しかし、その後は世代交代が進まずチーム力が低下。監督交代が続いてスタイルを見失い、10年のナビスコカップを最後にタイトルから遠ざかる。そして13年には、ついにJ2降格……。翌14年に黄金期を知る名波が監督となり、最長政権を築くこのOBの下、現在も再建への道を模索している。
 
構成●本誌編集部
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