後半ATに関根貴大が移籍後初ゴールでチームを黒星から救う! STVVは2試合連続ドローでPO2無敗

2019年04月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

鎌田は痛恨のPK失敗も2アシストでドローに貢献

待望の移籍後初ゴールを決めた関根。劣勢に苦しむチームにとって、貴重な同点ゴールとなった。 (C) Getty Images

 現地時間4月28日、ベルギーリーグのプレーオフ2(PO2)の第6節が行なわれ、シント=トロイデン(STVV)はホームでベールスホットと対戦。2-2のドローに終わった。

 プレーオフ2(PO2)は、レギュラーシーズンの7~15位と2部の3チームを加えた計12チームをA、Bのふたつのグループに分け、6チームが総当たり戦を実施。日程を終えた後、プレーオフ2Aとプレーオフ2Bの1位同士が対戦し、勝者にはヨーロッパリーグ(EL)予選の参戦権を賭けたプレーオフ1チーム(4位)との対戦権が与えられる。

 ここまで3勝2分でPO2のAグループの首位に立つSTVVは、5位のベールスホットと対戦。鎌田大地、関根貴大、遠藤航、冨安健洋が先発し、木下康介はベンチスタートとなった。

 ベールスホットとはPO2第2節ぶりの対戦となり、お互いに手の内は知った状態での対戦となった一戦。先に主導権を握ったのはアウェーチームで、STVVひとりに対して常にふたりでチェックを入れ、ビルドアップを許さない。

 17分、STVVのCKでDF陣が上がりきってしまったところを疲れ、セカンドボールを拾ったアウェーチームが、ショートカウンターから先制点を奪う。
  
 その後もSTVVはなかなか前にボールを運ぶことができない。勢いに乗るベールスホットは、積極的にラインを上げてコンパクトにプレーし、度々好機を作る。ただ、フィニッシュの精度を欠いて追加点を奪うまでには至らない。

 39分、STVVはようやくポル・ガルシアからの縦パスをDFの裏に抜け出したアレクシス・デ・サールが受けてゴールネットを揺らしたが、オフサイドで無効に。44分にもセットプレーから遠藤がシュートを決めたが、トラップの際にボールが腕に当たったプレーがハンドと判定され、ゴールは認められなかった。

 1点をリードされたSTVVは後半開始早々に左サイドの関根から鎌田という前節でもゴールを決めたコンビでゴールを狙うが、フィニッシュのタイミングが合わない。

 それだけではなく、ベールスホットに主導権を握られる展開が続き、63分にはFKを直接決められて2点目を失った。

 だが直後の66分、この試合でなかなか前を向けなかった鎌田のアシストからママドゥ・シラが決め、1点を返す。

 勢いに乗ったSTVVは69分、ペナルティエリア内でのベールスホットDFのプレーがハンドと判定されPKを獲得。しかしこれをキッカーの鎌田が外してしまい、追いつくことは叶わなかった。

 その後も攻めあぐねたSTVVだが、後半アディショナルタイムに鎌田からのボールを受けた関根が、グラウンダーのシュートをゴールネットに突き刺し、ギリギリで試合を振り出しに戻すことに成功した。

 5分のアディショナルタイムで怒涛の攻撃を見せたSTVVだが、反撃はここまでで終了。苦しみながらも関根の移籍後待望となる初ゴールで、2-2のドローに持ち込み、PO2での無敗記録をキープした。

 さらに、勝点1を得たSTVVは、PO2のAグループで首位を維持。しかし、2位シャルルロワとの勝点は2ポイント差と僅差となっている。
 
 全10試合が行われるPO2は、残り4試合。STVVは5月4日にアウェーで森岡亮太を擁するシャルルロワとの上位直接対決が控えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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